昨日は、特別公開されている庭・建物などを巡る定期観光バスツアーに参加して、京都市内各所を見ました。中でも、天龍寺塔頭、宝厳院の庭は素晴らしかったです。観光バスツアーというのは考えて見れば初めての体験でしたが、朝から、夕方まで、川床での昼食を挟んで約6時間半、各所で解説付きで施設見学するというのもなかなか悪くないなと思いました。
ここかしこで、明治政府のやり方(廃仏毀釈とか、彼らからすると敵に対する愚かな観念による仕返しでしかないが実はもっと広く自分たちも含めた日本の文化破壊)を見聞きすると、古今東西変わらぬ人間の愚かさに気がつきます。戦争のたびにそういうこと(文化・人権の無視、破壊)が平然と行われる。あるいは、戦争に向かおうとするとき、そういうことが行われる。ビアスの「悪魔の辞典」によれば、バーナードショーは「愛国心とは、なんの根拠もなく、ただその国に生まれたと言うだけでその国が世界で一番優れていると思う異常心理」とか何とか言っている。大体愛国心なんて戦争遂行以外には声高にいわれる必要のない言葉だ。この辺のことは分かっている人には分かっているし、いちいち取り上げるほどのことではないだろう。
そんなことはともかく、今日から北野天満宮のずいき祭りが始まった。これは見に行かなくちゃ。てなわけで、あと1週間京都に滞在する。私からするとまだまだ京都は暑いが、風は秋の風に変わっている。高雄の山はまだ夏の終わりという感じなのに、ふもとの天龍寺の辺りでは、少し色づいている楓があった。
そうそう、今回の旅のテーマは京菓子である。まず、この季節は栗だ。中京区の「くりや」でこの時期だけの「栗おはぎ」を早速いただいた。添加物なし、栗のうまみだけが引き立つ、よそにはないお菓子だ。菓子というのは、栄養摂取上は不要なものだ。肉体的には必要なく、人々の様々な憧れを形にしたものだから、文化の結晶である。菓子でなくても料理でも、「梁山泊」の亭主が、「料理は、体と心の栄養だ」とテレビで言っていたが、たしかに心の栄養と言うことが大事なことなのだろう。そこで大事なのは遊び心と言うことではないだろうか。、とまぁ、余計なことはここまで(^^;)
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