引き出しの中を整理していたら、30年前の、設立したばかりのアップルジャパンのテレカとNifty-Serveのペンセットカードが出てきた。この当時テレカとカードスタイルが流行っていたのだろう。何かアンケートに答えてもらったものだと思う。ニフティの赤と黒のボールペンとシャーペン、まだ使えた。
この時代はパソコン通信の時代、とはいえ利用するのはネット関係者とか限られた人たちで会員は数万人規模だったと思う。私なんかはワープロもコンピューターにも一生縁がないと思っていたクチだったが、オープン初年度にやってきたお客さんの1人が、技術関係のライターで、ファックスを勧め、私が首を縦に振らないので、それではと、当時でたばかりのキャノンNAVI というディスプレイと多機能電話機、ファックス、コンピューター、プリンター一体型のタッチパネル、ワイヤレスキーボード装備というすごいもの(当時60万円位)をキャノンから贈ってくれた。名目はモニターだと思う。これは今考えても素晴らしい機械で、このおかげで私はあっという間にデジタル人間になったのだった。そして1年もしないうちにパソコン通信の「売ります、買います」コーナーから中古のマックSEを購入したのである。それから数ヶ月後に、新品のMacSE/30という4Mメモリー、80Megaハードディスク内蔵という(当時)とんでもなく高性能のものを買った。これもお客さんの関係で半額近くで安く買えた。(こうしてみると、ペンションをやったおかげで得したことが山のようだ。チェロ、音楽その他一般の生活ではあり得ないような広範囲の今日の人間関係の多くはペンションのおかげだ。あまり物事に積極的でも活動的でも社交的でもない私が何とかやっているのは周りの皆さんの導きのおかげだ。)
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