庭の奥の白蓮の大木が咲き始めた。といってもまだ3,4輪が開き始めた程度。満開になるのは,これから10日ほど後だろうか。通りからもよく見えるので,鑑賞される方が多い。この地の古い家にはシンボルツリーと言えるような大木が何本かある。これからの季節、次々と花をつけて、歩くのも楽しみ。ミモザ、しだれ桜、藤、そして、我が家の白蓮。
マンション住まいの人が増えた昨今、庭というものが意識から消えているのではないかという気がするが、昔は,小さくても庭付きの家が欲しい,というのが基本だった。今は、それより都心の駅近のマンションが人気だ。私の感覚では,家というのは戸建ての家を意味するのであり、マンションを自分の家といってる人の気持ちが分からない。マンションは家じゃない。マイルーム、マイホームではあるだろうしそれ以外に言いようがない。家という漢字ができたとき,アパートやマンションは想定されていなかったろう。だから、こういう形態の事は別の漢字をあてた方が良さそうだ。
と思って、小学生用の「漢字なりたち辞典」(昔子供のために買ってやったがまるで使った形跡がない)を調べたら、なるほど、「家」という字は、大切な豚に屋根を掛けてやった,要するに豚小屋が発祥なのだ。だから、戸建てだろうとマンションだろうと単に屋根がかかって人が住んでいるのが「家」だ。失礼しました。マンションも「家」だ。所有権が一部だろうと全部だろうと関係ない。
それはそうとして、漢字の成り立ちというのはとってもおもしろい。ついでに古い中国のことわざや,言葉というは、慣れ親しんでしまってその由来を調べることもないが,調べてみると目から鱗だ。渡辺紳一郎さんの「古典語典」という本があったが,一読をお勧めする。戦後日本(ましてや不良中学生みたいなアベ一派に支配される日本)や共産中国ではなく,古来の伝統文化・生活に根ざした民族の心に触れるのは楽しい。こうしたそれぞれの文化を知って尊重していくようにしたら戦争なんか起こらない(筈)。
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