最近買ったデジタル温湿度計が必須だ。これだと、最高・最低の数値も記録される。ちなみに、昨日の最低温度は12度、最高は23.4度。最低湿度は48%、最高湿度は53%だった。湿度が安定しているのは、室内は無垢の分厚い木の床、壁は漆喰で空気が自然調製されている上に、日中は石油ストーブ、夜は、洗濯物を室内干ししているためだろう。楽器にとっても人間にとってもベストコンディションだ。
冬になると湿度が低くなって、人間の体もそうだけど楽器にとっては乾燥しすぎは大敵。湿度が高ければ楽器が接着部分ではがれる可能性があるが、そもそも環境の変化に応じてはがれるように膠で接着されているのだからこれは想定内のことで、致命的にはならない。古い楽器ではよくあることだ。だが、乾燥しすぎの場合は、最悪、楽器が割れることになり、致命的だ。
ところで、楽器の乾燥と言えば、ダンピットという楽器のf字孔からぶら下げる塗れタオルの原理のものが普及しているが、私は使ったことがない。以前紹介したことがあるが、どうせ気安めならと、近代的なモイスレガート(庫内を湿度50%前後に保つ)をケースに貼り付けている。でも、気安めやお守りも大事な事で否定はしない。少なくとも大切にしようという意識があるだけましだ。
マンションなどは特に乾燥がひどいようだ。ガス暖房できれば良いが近頃はそれも少なく石油ストーブは禁止になっているようだし、従ってエアコンで暖房するためもあるのだろう。人間が起きている間の感覚もあてにならないが、寝てしまえばどういう環境になっているのか分からない。以前チェロ友のKさんに譲った私のチェロ、慣れないマンション生活が始まった途端、ぶつけられたり災難に遭っているが、冬になったら楽器がいきなり大きな音ではがれたとか・・乾燥しすぎだ。はがれただけで幸いだった。聞くと、日中人がいる間は加湿器を稼働しているがそれ以外は切ってしまうらしい。そんなわけで、客観的に計測する器具は必須だと思った。
植物にとっても乾燥は大敵。乾燥注意報が出るような天気の日は、草木に水やりをした方が良い。寒くて凍ろうが何だろうが植物にとって水は大好物。我が家は、沢山の苔を玄関先で育てているので、水やりが欠かせない。養生していれば、冬、地面は凍っても、少し暖かくなれば一斉に緑のカーペットになる。
切らないですよ。チェロのとなりに加湿器、夜もつけっぱなしです。はがれた時は、ひなたの窓際でひいててやったのです。(今の今思いだしました。)あれはダメだった。とにかく冬場は気をつけます
投稿情報: K | 2017-01-31 19:05
そっか!楽器は陽に当てない方が良いけど、それくらいではがれるのも変だなぁ。隣に加湿器って・・湿度が高すぎたらはがれるの分かるな・・スチーム状態?
投稿情報: goshu | 2017-01-31 20:05