こちらは西側入り口の「五頭錦」。裏の岩は、実家の池の周りに置かれていた庭石、90度傾けてここに埋め込んだもの。長年の風化で味が出ている。このように石を鑑賞するというのは日本独特らしい。
庭の作り方にしても、木や草、砂や石に、より大きな自然を感じるように作るのが日本式、西洋では、庭は、人間中心に左右対称の反自然の幾何学模様を自然のものを使って作るのが一般だ。岩のような無機質のものに感情移入することはないらしい。ま、日本人でも、動物から植物、など愛着を覚えるものが移っていき、石が趣味となればお迎えが近い、と言うことになる(^^;)。
西洋シャクナゲは花の色も濃くて大きく派手である。どっちがぱっと目綺麗かと言えば西洋ものであるのは、シャクナゲに限らない。ここからは感性の問題である。日本でも、山野草が好きだと言えば、渋いね、と言われるだろうが、ま、趣味の問題、好き嫌いの問題だから、人には勧めない(^_^) でも、気が付かないだけなら、1度気が付いてみたら良いと思う。
ところで、近頃、やたらに「日本すごい」という趣旨の番組が大流行だが、「日本すごい」風潮は戦前にもあったし、政治的意志が反映しているのか分からないが、日本がお好きなら、そんな「すご〜い!」なんていうのでないもうちょっと違う所にも目を向けてはいかがでしょう。大体、ある人やあるものがすごいかも知れないが、だからといって日本がすごいわけではないし、日本にはすごくないものも沢山あるし、日本がすごいなら他の国もすごい。
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