南禅寺を通り疎水べりを走って、平安神宮前の京都国立近代美術館のカフェに。桜が満開で、その下を観光用十石船が通っていく。このカフェは、美術館の入場料を払わなくても利用できるのでお勧め。
夜、大政奉還150周年、大手門の修復なった二条城のライトアップを見に行く。入城するまで、長い行列ができていたが、思いの外スムーズに入れた。桜はまだ満開にはほど遠いが、雰囲気は良くでていた。
唐門のプロジェクションマッピングもなかなか綺麗だった。
昨秋見たときの桜の植え込みは、若い桜が畑状にあるだけで、これが名所になるとは思えなかったが、夜、巧みなライトアップで、予想以上に見事だった。花が咲いていなくても楽しめた、というか・・(^^;)
二条城からバスで四条河原町に。そこから木屋町通りを歩く、満開の桜が見事で沢山の人がシャッターを切っていた。
この数日京都の桜を楽しんでいるが、何が楽しいって、諸外国の沢山の人たちが笑顔で写真を撮ったり楽しんでいるのを見ることも嬉しい。これは、日本人がかくも桜を愛して大切にして楽しんでいると言うことが伝染しているのだろうと思う。ただ、桜が植わっているだけなら、こんな風に外国人も反応しないだろうと思う。桜を介して心の交流が生まれているのだろう(これもお国柄というか文化の違いというか、外客でも欧米人とすれ違うとしばしば笑顔の交歓があるが中国人は全く無表情で反応がない)。ともかく昼はもちろん、夜もぼんぼりをともして夜桜を楽しむなんて、すごいことだ。それはもちろん日本が安全で平和である事の証だ。
ただし、女房は町を歩いていてゴミがあると必ず拾うのだが、今日1日でビニール袋5つはいっぱいになった。戸外で食べたり飲んだりするのは良いが、モラルが守れないのでは文化的とは言えない。特に優れたことは何もなく、何も良いことはできなくても、麗しいものを汚し、良き風習を破壊する人にはならないようにしたい。
先日比叡山延暦寺に行くとき、ケーブルカーに乗ったら、運転再開記念先着5000人に配られるという手ぬぐいをもらった。延暦寺の今年のモットー「能行不退」が書かれていた。それによれば
「能行不退」〜能く行じて退かず〜 (最澄の言葉)
宝石で飾られた金銀のお皿が10枚あってもそれは国の宝ではない。国の宝とは誰もが持って生まれた善の心に目覚め善心を受持続ける「道心ある人」であり、社会で「能く行い、能く言う」人こそ、その国の大切な宝となり力となる、との教えです。
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