今日の昼は、花街・宮川町筋の「蜃気楼」という料理屋さんで、おばんざいを中心としたランチを戴く。実は、朝食を四条烏丸近くの京野菜のバイキングをしている店に行ったのだが、8時過ぎではもう8人くらい行列ができていて、並んでまで食べる気はしないので出直すことにしたのだ。
午後は、三十三間堂の真ん前にある京都国立博物館で開催されている「海北友松」の展覧会を見に行った。海外からも取り寄せられたたくさんの作品が一堂にみられる、かつ、京都でしか見ることができなくて短期の展覧会だ。行ってみると40分待ちの行列。まだ、良い方らしい。こればかりは仕方なく並んだ。江戸初期のあの時代に、70過ぎてから建仁寺や妙心寺のために描かれた余白を生かした作品がすばらしい。歳を取るとともにたくさんの優れた人と出会ったことが影響しているらしい。歳をとってからもまだまだ成長するということ。
旅の最後の夕方、鴨川の夕暮れ。その昔、鴨長明が「山紫水明」と言ったのは、今はビルこそ建ってはいるがこんな感じだったのかも。ちなみに、日没後15から30分くらいの間が、空と地面との明るさが同じになって一番美しく、誰がとっても良いきれいな写真が撮れる。また、登山したことのある人ならご存じ、山の頂上から景色を眺めると朝日の昇る前の30分ほどが、刻々と空の色がレインボーカラーに染まって何ともいえない美しさだ。山紫水明とは場所のことではなくこのあたりの時刻のことを言うのだという説もある。
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