チェロのアドバイスとして必ず言われるのが脱力ということ。弓も腕の重さで弾くこと、力を抜いて重み、重み・・と言うのだが、実際どれくらいの重さなのか、計ってみた。腕を切って計るわけにはいかないから、問題は、弓をもつ形にして、重さの変化がどうした状態で起こるかということ。
最初は460Gぐらいだった。で、力を抜き、肩を下ろして、背筋も伸ばして、一番自然な形になるように、力を抜いて・・とやっていくと500〜600グラム、1分ほど続けると650g位になる。試しに、肘を上げたり下げたりしてみると、いくら肘を下げて重みを乗せてと言っても、下げすぎては駄目、上げすぎても駄目、地面と水平かちょっと上くらいで一番重みが増える。体をチョットダケ右に傾けるとやはり重みは増える。
時間を掛けてリラックスを続けると、やはり、段々重さは増える。しかし、弾き始めからすぐ重みが乗るのでなければ仕方ない。
ここで、ちょっとはかりから手を放して、又、乗せてみる。乗せたらすぐ脱力を念じて。すると、初めての時は、460gくらいだったものが550gぐらいになった。少しは学習効果があったと言うことか。これを繰り返していけば、脱力スピードも上がっていくことが期待できる。5分ほどすると最大800g位になった。最初から比べれば倍近くになった。もっと早い時間で出来るようにするにはやっぱり反復練習。意識の持ち方。
次からははかりではなく、音色によって効果を測定するようにしていけば良いのだろう。
脱力というかリラックスの方法としては、ある種の集中力とその効果を実感として(数値化音色)フィードバックする、「どんどん重くなる」「どんどん良い音になる」と思うことで、さらにリラックス出来るだろう。自分の音を良く聴くと言うことが大切なのだろう。
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