今年もあとわずか、大掃除するほどのこともないので、新年を迎える準備?で、チェロケースを楽器にジャストフィットさせるために内側にクッション材を入れる。使い古しの低反発クッションを2枚使って作成中。私の楽器は少し巾が狭くその分厚く膨らんだ形なので工夫が必要。
ケースの中に入れておいたのにネックが折れたとか壊れたとかの話を職人さんから聞くと、楽器の側板が激しくケースに当たった事が考えられる。ケースは無傷で中の楽器が壊れてはケースの意味がない。身を挺して楽器を守らなければ切腹ものだ。車の安全対策と同じ。上手に壊れてくれないと・・。例えば、衝撃の加わったとき、ケースを止めているフックが一部外れるようにして反動を緩和するとか複層構造のケースの一部が剥がれるとか・・。ともかく、衝撃のあったその時、楽器のどの部位に一番力がかかるかというと、表板と側板とのつなぎ目の所に違いない。だから、その部分を含めなるべく広く全体をフィットさせなければならないと考えた。ガタガタさせない程度にフィットさせるのでなく一瞬の衝撃を緩和させなければ・・。
それにしても全てが良いケースというのはなかなかない。楽器の形も違うし、ある程度は、所有者が工夫しないと。ケースの役割は、対衝撃、温度湿度の変化を緩和すること、防水、そしてハンドリング。断熱と防水はBAMの素材に頼ることにして、湿度に関しては、湿度を50%程度に保ついうモイスレガートという特殊な布をケースの中にマジックテープで貼り付けて10年ほど使っている、冬の乾燥期は、時々、湯気を当てる、その程度でよいらしい。が、こういうのは気安めかも知れない。とりあえずこれまで何事もない。原始的なダンピット愛好者も多いが、水を沢山入れすぎて楽器の中にカビが発生したという事例もある。同じ気安めなら、安全な方が良い。
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