年に1,2度は必ずやってきます。さすが京都、これが楽しみで楽しみで、東京辺りでお金を使う気になりません(^_^) 祇園巽橋のすぐ裏辺り、知らなければ素通りする何の変哲もないビルの1階の奥まった入り口。いつもは夜のコースですが、たまには昼もどんなものか食べてみようと言うことで、予約しておきました。夜は3時間以上掛かって食べますが、とにかく、手の込んだ料理が次から次とこれでもかこれでもかと出てきます。昼も半端じゃありませんでした(^_^)
綺麗な漆のお盆に数種類の料理が載せられて次から次と出てきます。お盆は次々と8枚、約20種類以上ありますが、その1つ1つに様々な工夫が凝らされていて、あんな大きな手でどうしてこんなに繊細なものを作るんだろうと思います。また、大将の声も大きく、目つきも鋭くきついのに、話す時は落語家のようです。この写真は一部ですし、近頃の見栄え優先の料理とは違うので、何としても実際に口にしてみなければ分かりません。今回特に、錫の鍋ごと強火で一気に炊き上げた蛤の鍋、中には鮭、湯葉、ワカメなどが入っていますが、熱々で香り高くとてもおいしかった。殻捨て用に素敵な皿が出されていたのですが夢中で食べて使うのを忘れました(^_^) 隣のお客さんも同じでした(^_^) 夢中になってしまいます。
これで食べ終わるのに約2時間。夜は、もっとすごいんです(^_^) カウンターで9席しかありません。食器は殆ど趣味の骨董品とかで、大切に扱われています。その食器を見るのも楽しみです。料理の説明をする時は真顔で出汁は料理の命と言いながら、褒めると、すんまへん、ナガタニエンのマッタケのお吸い物つこうてまんねん、すんまへんとか大きな声で笑います。
3年前のクリスマス、知り合いの京都の食通に案内されてきたのが初めてでしたが、すっかり気に入りました。潰れる前に是非どうぞまたおいで下さい、と言うのが口癖なので、潰れないように皆さんも是非どうぞお訪ねください。
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