今日は、40℃近いような猛暑の中、東山三条の並河七宝記念館を訪ねる。前から来たかった所だ。開館時間より早く着いてしまったので近くの白川疎水縁の木陰で休む。京都でも指折りの私のお気に入りゾーン。
明治時代、世界に知られた七宝焼作家、並河靖之の住居であり工房でもあった建物が記念館として大切に残されている。
館内は、撮影禁止だが、大きな池のある立派な庭や建物ののあちこちは写真に撮った。
作品の多くはあちこちの美術館(京都国立近代美術館や、産寧坂美術館など)にあるが、ここでは製作過程がよく分かるように展示されている。・・全く驚くばかり精巧で気が遠くなるような作業だ。
七宝焼きは、浮世絵同様、分業作業で、それぞれの職人が精緻な技術を争いつつ互いを信頼しきってできあがったもの。すごい!
所々に、娘さんが思い出を書いた手記が展示されているが、とても興味深い。西郷隆盛の指南で?酒豪になったらしいが、ある時からきっぱりと?断酒して生涯飲むことはなかったとか。また、技術の達成を願って、北野天満宮、東寺などの他、比叡山無動寺弁財天に通ったらしい。無動寺は険しい山の中にあるらしいが、今度訪ねてみたい。
京都には、あちこちに(例えば五条の河井寛次郎記念館)様々な職人の住居兼工房が記念館として公開されているが、有名な寺社ばかりでなくこうした所を見て歩くのもとても楽しいものだ。
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