実は先日魂柱を倒してしまい、近くの楽器屋さんで取りあえず立ててもらったものの、それまでより鳴りが悪くなり困っていたが、今日からのオーケストラの合宿で、いつもの職人さんがやってくるので、事前に電話で道具を持ってくるように頼んでおいた。到着早々、楽器の調整をしてもらった。ラッキ!
アマチュアの9割以上は、音色に無頓着で、おかしいなと思っても本人が不満がないのならあえて調整はしないとのこと。本人が気に入っている?のなら、それで良いし、良くしても本人が気が付かないのでは意味がない、と。同じようなことは他の職人さんも言っていた。アマチュアとしては良い音にしてくれ、といいたい所だが、良い音とは何かは人によって違う、むしろ何が不満なのかということの方が具体的。高音の伸びがないとか、低音が鳴りにくいとか〔しかし、大概は自分が下手だからと無闇に反省してしまう。が、楽器は正しくて自分が間違っていると決めつけることはない。お互い様である、だからまず率直にコミュニケーションを取るべきで、その通訳を職人さんがしてくれると思えば良い)
しかし、楽器の調整だの小物の研究だのに時間を掛けるくらいならスケールの練習でもした方がよほど良い、というのも正しい(^^;)
とはいえ、気が付いたことがあるので記しておきましょう。
アジャスターのネジの材質によって音が変わることは以前書いたけれど、このネジの回し具合で共振がおきてビリついたり、この辺りが怪しい?部分であることを知っている人は多いと思う。そもそもアジャスターは簡単に調弦するためだけのサボリ機能で、音を良くする類いのものではない。楽器本来からすれば邪道ではないだろうか。昔と違って今では最初からアジャスター付きのテールピースが当たり前のように装備されているので、疑問にも思わないのだろうけれど。弦楽器は単純な構造なので、なるべく余計なものをぶら下げたりくっつけたりしない方が良いと思う。(チューナーを付けっぱなしなんて論外!)つけるならきちんとつけたい。
アジャスターのネジは、比較してみたら良いけれど、浅く入れている場合と、深くネジを回した場合とで音が変わる。私の研究?では、ネジが金属のアームと直角になる位置にネジを回してから正しい音になるようにペグで調整すると良い。ほんのわずかしか回していない位置と、直角になるまで回した位置とで、音に違いがあるはず〔と思うが、気のせいか)。調弦を繰り返していると次第に位置が変わってくるだろうから、時々、再調整する。これは何も新しい物欲ではないし、お金が掛からないので試す価値はある。ネジを取ってしまうことも選択肢だ。(どうしても必要な時だけ付ければ良いのだし、ミュートやヴォルフキラーも同様)
コメント