日本弦楽器製作者協会会長・園田氏の本。オケのコントラバスの方から借りた本。日頃のメンテナンスや、弦の巻き方、弓のバランス・・その他初歩のことから知りたかったことなどいっぱい書いてある。なるほど、そうだったのかと思わされる。常識として知っておくべき事。これが全てではないし、別の考え方や方法もあるだろうが、とりあえず。様々な標準値なども細かく記載されていて参考になる。その他かなりをたくな内容もあるが(^_^)、少なくとも間違った扱いをしないように、必読。
次に、弓のバランスを確認。弓を張った状態で重心の位置から親指の当たる位置までが18cm〜18.5cmと言うのが標準のようだが、ちょうど18cm。さて、問題は、私は指の当たる所に皮を巻いているのでこれが約2gとして、このため重心の位置は弓元に来ている。そこで本に書いてあるように1gの1円玉を弓先にセロテープで貼ってみる。これで、重心の位置は1cm弓先に移動する。これで弾いて見ると、スピッカートが楽になる。弓先で弾くのが楽になった気がする、とったり外したり繰り返して試すが、1円玉効果がある。1円玉でちょうど良いバランスになると言うことか。なお、もう1つの変動要素として、弓の毛の経年変化で段々弓毛が伸びてくればネジを巻いて毛箱は後ろに移動する。(弓の毛を交換しないで長く使うと弓のバランスが崩れると言うことだ)いろいろ考えると、1円玉ではなく調整によってバランスを変えるには、銀の巻き線を鯨のひげに変更するか、銀の巻き線を短くして絹糸を巻くか・・だろう。それと共に巻いている皮を半分にした方が良さそうだ。しばらく試して見て、最終的には弓職人に相談してみよう。
それにしてもちょっとしたことで弾きやすさは随分変わるもの。
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