ヘンデル「2本のチェロのためのソナタ」より
多重録音による
手書きのメモ書きが見つかったので、この際テキストにしておくことに。レッスンというのは何度も同じことを指摘されるもので、ま、進歩がないということだが、メモを残すことは大事だと再確認。
本番の2週間前くらいだったと思うが約3時間にわたるレッスンの一部。
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2019・6
曲 フィッチェンハーゲン「アベ・マリア」 for 4 cellos
・小さな部屋で綺麗な音で弾くことを考えず、大きなホールで弾くように思い切って弾く、
・小さな音の時こそ全弓で弾いて弦を震わせる。そのことで倍音も増え、音程も合って来る。
・4拍だけれども2拍で取るように、大きくゆりかごのように。四分音符1つずつ弾くと硬くなる。
・曲の出だしの合わせ方。息を吐いてから吸って、次に吐くタイミングを合わせる。
・肩甲骨から弾くことを意識する。
・メロディパートは、次にどんな音楽になるかを示すようにリードする。
・フォルテの時はメロディ以外の低音パートがもっと音を出してボリュームアップ。
・目の前の音符ではなくフレーズの先を見て演奏する。
・5度の重音はオクターブに次いで綺麗に響く音なので、ビブラートをしない方が綺麗に鳴る。
・弱音で、腕を吊ってはダメ。重さを乗せることを常に心がけて、その上でpを弾く時は(肘を下げたまま)手首を少し持ち上げるとか・・工夫する。
・譜面台の高さは正しい姿勢が保てるように、頭のてっぺんから仙骨まで真っ直ぐ垂直になるようにする事。低くし過ぎないように。うつむかないように。うつむけば閉じこもって硬くなる。
・楽器の音ではなく、上の空間に鳴っている音を聴く。
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チェロは、弾き始めるまでにセッティングの時間が必要で、これが不真面目な人間には練習の障害?になることがままある。子供でなくても自分以外の人間が同居している場合は、楽器を出しっぱなしには出来ない。蓋を開ければ直ぐ練習できるピアノが羨ましかったこともある(^_^)
そこで、私は、譜面台(文京楽器特製)、椅子(ベートーベンの後ろ盾で弾くチェロ用椅子)、ストッパー、チェロ用クッションなどは定位置に、そして弓のケースを床に置いて、そこに弓だけしまっている。楽器は保管上しかたないのでともかく、弓の出し入れが結構面倒だと思うから。これで、楽器だけケースから出せば直ぐに練習開始できるというわけ。
それと、今日は楽器の調子が悪いなどという場合、実は、一番脱力しやすく弾きやすい、良いと決めたいつもと同じ姿勢が取れていないことが原因だったりすることがある。だから、いつも同じ椅子の高さとエンドピンの角度と距離を保つと言うことが大事だ。自分のその日の都合で適当に動かすのではなく、正しいと決めたポジションに自分を持っていく方が肝心ではないだろうか。
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