Download:簡単な練習曲
音楽の先生というものは、小さい頃から楽器を弾いていて自然に弾けるようになっていった人が多いので、大人になってから楽器を始める人とは大きな差がある。大人の苦労がわからない、と言えなくもない(^-^)。最近は大人には大人のやり方がある?という訳で、大人になって始めるバイオリンとか、色んなホームページもあるし、音楽教室もできてきた。
ま、昔から大人の男の芸事は、美人でセクシーな女性のお師匠さんが良いに決まっている(^-^) そこで何を教えるのか知らないが、私は大人には大人の姑息なこつがあるものだと思う。というか、大人は子供と違って成長力が落ちているから批判に非常に弱いのである。逆に些細なことで自信を持ったりやる気になったりする。(だから、やっぱり先生は美人で優しいのに限る?)冗談はさておき、以下はまじめな話。
チェロの練習しても特に弓を持つ右手が問題。良い音がしない、音が上滑りする、思っているチェロの音が全然しない。弓の持ち方がどうのと教わっても「これだぁ!」という良い音を見つけない限り、張り合いもないし上達もしない。
弓のせいにするのも1つの解決策?だが、もっと先にやるべきことがある。先生はそう言うことは当たり前の習慣だろうから教えてくれないのだが、楽器の管理をちゃんとすることである。私は子供にチェロの手ほどきをしているが、最初に教えたのは楽器をきれいに掃除すること。
小さなハンカチ程度の大きさの布を3枚用意する。弓用、弦用、楽器用である。、練習の最後に、先ず、弓の握ったあたりをきれいに拭き上げる。湿気が残っているとニスが浮いてくるし、銀の部分が汚くなる。いつも新鮮な気持ちで練習できるように、いつもきちんときれいにしておこう。次に弦についた松やにをきれいに拭き取る。こびりついている場合はプラスチックの定規みたいなものでコリコリとってしまう。この為のアルコールを楽器屋さんでも売っているが、弦に良いかどうかわからないし、こまめに掃除していれば必要ないだろう。(だが、そう言うものを売っているくらい大事なことだということ) この効果は初めてやった人にははっきりとわかる絶大なものがある。その後、楽器の表面にかかった松やにをそっと払い落とす。松やには楽器表面のニスを溶かすので、これは必ず掃除すること。ネックの後ろ、指板、などもきれいに拭く。もちろん、この布は2週間に1度はきれいに洗濯する。
弓の持ち方の問題以前に、楽器のコンディションがよく松やにの状態が適当であることが意外と大事だ。弓の毛と弦との摩擦で弦をふるわせ音を出すのだから、この摩擦が適当でないと良い音はしない、あるいはしにくいので、その状態で弓の持ち方がどうだとか弾き方がどうだとか高級な?話をするのは無駄が多い。音楽は快感があるから続けられるし上達もする、上手になれば快感も大きいが、そうでなくても最初から練習が快でなくてはならない。実力は30点でも時々は100点満点をもらえばやる気もわいてくるし目標がはっきりする,という理屈だ。楽器のメンテをちゃんとやり、開放でgを弾けば、快感度100%の筈である。そうしなければならない。不思議なことだと思うがこんなことを主張するのは私しかいない(^-^)
さて、松やにの塗り方である。過ぎたるは及ばざるがごとし、で、塗りすぎると摩擦係数が下がってしまう。練習の後楽器が松やにの粉で白くなっているようなら塗り過ぎである。足りなければ滑ってしまう感じがする。その中間というしかない。松やには、色々なものを売っている。性質も異なる。ピラストロは、柔らかくて引っ掛かりは良いが、ざらざらした感じ。黒猫は、固めで細かく、滑らかな音。今流行のラーセンの真空状態で作ったとかいうのは、その両方の良いところを併せ持つので、私は愛用しているが、ずっとこればかり使っていると効果が薄くなり、7回に1回は黒猫を使う。ま、ブレンドしている訳だ。なお、弓の毛は1年に1度は練習してもしなくても張り替えよう。ついでに、毛の根元が黒くなっている人がいる。これは、指が毛に触れて指の脂が段々まわっていったのだ。これは持ち方が悪い。毛に脂が付くと松やにが乗らないから、使えない部分になる。この部分を使えないと弓の返しの練習などでも困る。この1cmがもったいないとトルトゥリエは常々生徒に注意していたそうだ。私もたまに先生に、ちょっと弓を貸してご覧なさい、とチェックされ、これは何!と注意された(^^;;
さて、これだけ準備してもいきなり難しい曲をやったのでは、やっぱり快感には至らない。そこで、非常に簡単な練習をやる。楽譜をアップしておこう。これを毎日5分くらいやる。ボンボンとよく響くようにと心がける。ひたすら心がける、良い音がしたら、もう1度その音を出そうと心がける。そうして少しヅツ進歩する。必ず進歩する、
後、楽器の調整を信頼できる専門家に頼もう。長くなるのでこの辺で。
こちらに初めてお邪魔します。
といいますか、お世話になっております。
お陰さまでチェロ続けています。
男性は得ですねぇ。動機がいろいろおありで…
ところで、読ませていただきとても勉強になりました。
お掃除の布はやっぱり3枚いるのですね。
100円ショップで買った「油取り布」を1枚使っています。
(あと2枚買います。って今でも売ってるかしら)
油取り布は一応お肌用ですが、単にポリエステル極細糸のこまか~いパイルの布です。
とてもやわらかい素材で、松脂がよく取れるし取りこぼさないので気に入ってます。
お肌に使うより、この用途の方が向いているので売り出したらどうかと思うくらいです。
松脂をこまめにふき取ることは全然知らなくて、うちに遊びにきた高校生に指摘されました。
学校の部活って、きちっとしているところは楽器の手入れをやかましく教育しているのですね。
若い時からに習慣付くのはいいですね。
あっ、私の楽器はサイレントチェロでした。お手入れ楽です。
投稿情報: full-house | 2005-03-19 18:35
full-houseさん今晩は
サイレントチェロでチェロを始める方多いんですね。でも、あれってアンサンブルとかどうするんだろ。生涯無伴奏って言うのも勇ましいけどさびし〜。ピアノ合わせとかは? ピアノの人もヘッドフォンでお互いヘッドフォンで合奏すれば良いのでしょうか(^^;; おもしろそう(^^) 私はチェロ習いはじめの頃、幼なじみの女の子にピアノ伴奏してもらうのを励みにしていたものですので。チェロだけじゃやってられなかったでしょう(^^;; やっぱりね、続ける為には色んな工夫がいるもんです。
投稿情報: goshu | 2005-03-19 20:41
またまたfull-houseです。
サイレントチェロはいわばエレキチェロの一種ではないでしょうか。
私の場合、最初の教室ではサイレントチェロ使用で、生徒4人それぞれの横にスピーカーが置かれていました。大きな音でしたョ。
ズブの素人ばかりでいきなり合奏したりなんかするわけです。
当然メチャクチャでしたけど。(>_<)
野外のカジュアルなセッションでサイレントチェロが参加しているのを見た友人もいます。
ボリュームが上げられるから便利かも。
本物のチェロが欲しいのは山々ですが、夜しか練習できないもので…
少し何か弾けるようになったら考えたいと思っています。
ステキな誰かさんの伴奏で弾く、、、いいですね。
でも…ピアノ上手なお友達はたっくさんいますが、同性です。
先生も同性ですし。
励みになるハート印をみつけないと続かないのかしらん?
う~~~ん、困った!!!
ほんとうにピュアなfull-houseでした。
投稿情報: full-house | 2005-03-21 22:40
サイレントチェロも良いのでしょうが、お金があれば、防音室ってのも今盛んにヤマハで宣伝していますが、長い目で考えれば良いでしょうね。うちにも欲しいです。そのうち作ってしまうでしょう(^-^)
投稿情報: goshu | 2005-03-22 00:27
私のブログにコメントをいただきありがとうございます。早速、読ませていただきました。
あの記事を書いた時、弓の毛がかなりヘタってしまってたので毛替えをしたところ、大分状況は改善しました。次は松脂に注意ですね!
あ、それからリンク貼っていただけて光栄です。
私の方こそ、自分のブログに無断でこのブログのリンクを貼り付けてしまってました。すみませんっ!
とにかく、これからもDOTZAUER頑張りますんでよろしくお願いします。
投稿情報: miho | 2006-06-14 23:57