国際チェロコングレス(ICCと略)のマスタークラスのレッスンの一部をご紹介します。
同時刻に2クラスなので、どちらか1つを選ばなければなりません。初日は、ブラームスのソナタ第1番、第1楽章を聴きました。
指導はラルフ・カーシュバウム氏。受講は大学1年の女性〔実は、彼女は3年前携帯初心者の私のためにバッハの無伴奏を着メロに作って送ってくれたのでした。とってもスタイルが良くてかわいいお嬢さんです)余計なことはともかく・・・
演奏は、音も美しくテクニックも安定していて良かったです。彼女と問答をしながら講師の先生は、こんなことを話していました。直観に基づいて大変美しく弾いた。直観は大切だが、時には直観が正しくない場合もあるかもしれない。そこで、スコアを研究する必要がある。これは「宝探し」だ。どんなことが隠されているか、その結果によっては直観を修正する必要がある。この楽章で何がキーになっているか。それはオクターブだ。これがたびたび繰り返される。ピアノにも出てきてチェロと対話している。最初のフレーズであなたはブラームスの書いた弓遣いと違う風に演奏したがそれは何故か。この弓遣いはこの曲の構造の基本をなしている。そこを意識してみよう。
スクリャーピンとショスタコービッチ(だったかな?)のエピソードを例にして、美しく「歌う」のではなく(not sing)「喋る(speak)」事が大切だ。ピアノと会話しなくては・・とも。
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