弾いたとたんに音が変わったのがわかる。オーケストラの練習も終わり、やっと家に戻って、いつも聞き慣れている食堂で改めて弾いてみた。
どうなったか、女房に尋ねると、「おっ!張りがある」だと。普通は演奏の感想を求めても、大体、良いんじゃないの位の気のない返事しかしないのだが、はっきりした印象があると言うことには間違いない。
その通り、音に張りがあって柔らかい。音色はなめらかだが、腰砕けの柔らかさとは違う。低音などかつてないほど楽器がぶるぶる震えている。ざらつき感がなく音はクリアで、通りがよさそう。弾き手の能力に圧倒的な差があって、こういっちゃなんだが、感じとしては、トルトゥリエトーンに近い。
倍音が増えて、音量も豊か、最初は弾きづらい(これまでと手応えが違うから当然)感じだったが、もう、ある程度慣れて、なんと申しましょうか、弦を変えただけではなく、楽器が1ランクアップして別の楽器を弾いているようだ。これから、練習していってもっと慣れたら、見違えるような音になるだろう。2弦が、柔らかく、ビブラートをかけると心地よい。スタッカートも楽になった。余計な音がしない。
すごーく得した感じ。でも、この楽器は弦をこまめに新しいものにしないといけないらしく、半年に1度は交換した方が良いという結論。確かに、1年は持たないのはよくわかる。今回持って行ったのはどうも調子が悪いと思ったからで、それは弦が古くなっていたと言うにすぎなかった。デモですね、ラーセンとスピロコアタングステンの組み合わせも1セット(3割引でも)2万円近くするがパーマネントはもっと高いのだ・・うぅ
ところで、イギリス美人と再婚した友人の話では、外国人妻ってのはどうよ、と聞いたところ、人生を2回やってる感じ、とのこと。今回の弦の交換で同じような感じ。・・新しい弦と再婚して楽器も頑張ってるからこっちも練習きちっとやらねば・・。
(追記 9/30)
1日たって、ちょっと弾いたら,今日は低音の鳴りが悪い。特に3、4弦のハイポジションで全く響かない。スピロコアのタングステンではこういう事はないのだが・・2回目の人生、最初からやり直しと考えて、ドッツァウアーの8番とか弾いてみると、これが不安定。あ〜あ、ほんとに最初からやり直し・・1年間は、このままやってくださいと佐々木さんに言われている。元サヤに戻ろうとせず、この現状を受け入れて、ここで踏ん張る、第2の人生・・・。これって要するに、どういう事だろう。弦の力で鳴らすのでなく、楽器を鳴らす事を心がけるということか・・・ウジャウジャ言ってないでともかく、基礎練習からやり直せば良いんだ。ほかに簡単な方法がみつからない・・。
とりあえず、銀色を黒に塗装
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