そもそも、桂の樹を知ったのは、大学時代、出来て間もない東京駒沢公園の競技場の周りに細いのが何本か植えてあったのを見たのが最初。しかし、ハートの形の薄い葉が大変印象的で、いっぺんに好きになった。いつかこの樹を植えたいと思った。
どんな樹か知らないうちに「桂」という名前が気に入っていたのは、京都の桂離宮に対する憧れがあったからだろう。桂離宮は、京都郊外の桂の林があったところに建てられたのでその名が付いたものだ。宮内庁に申込書を書いて、拝観したのは1度だけ。案内人が前後についてあっという間に終わってしまったのが残念だが、心ない人間が沢山いるから仕方ない。しかし、金沢を先年旅行して皇女和宮の住まい?を見学したとき、その奥の部屋に市松模様の意匠をみて桂離宮を思い出した。京の伝統の美意識はモダンではっとさせるものがある。パリやマドリッドの王宮の意匠は、ただただ富と華美とを追求していて、これに遙かに及ばないと思う。
余計なことはともかく、今度引っ越すことがあっても又出来れば桂を植えたいなぁ・・マンション暮らしだとこの楽しみはないなぁ・・
桂は我が家のシンボルツリー。
桂がシンボルツリーって素敵ですね。
本当に葉の形が印象的で。
街路樹などで目にしますが、落葉については特に意識をしていませんでした。
でも去年、桂の落葉が神秘的な秋の儀式のようだと聞いて以来、一度見てみたい風景のひとつになっています。
投稿情報: 樹 | 2006-10-15 23:54