私のチェロケースは、スイスのBrack-Caseと言う軽量のもの。あるチェリストから譲り受けたもので、裏には、そのお父さんがパリでチェロ修業時代の思い出のパリの古いホテルのステッカーが貼ってある。ひょっとしたらお宝かも・・。
ちかごろチェロのハードケースを持った人を東京ではよく見かける。一種の流行で、チェロよりケースの方が値段が高いと言う場合もあるらしいが、何しろ、チェロのケースはかっこよく、いっぱしの音楽家に見える、らしい(^_^) 本当は倒したときなどソフトケースの方が楽器の保護には役たつらしいし、何しろ軽いし、大きくならないので、持って歩くにも車に入れておくにもソフトケースの方が良い。ま、100万円以上の楽器なら、ハードケースでも分かるけど・・・
チェロのケースを持って歩くのが流行ったのは、その昔、オードリーヘップバーンの「昼下がりの情事」という胸キュンの映画の中で、学生チェリストの主人公がケースの中にミンクのコートを入れて運んだりしたシーンや、主人公のそばにいつもあったチェロケースがやはりかっこよいと映ったらしく、チェロケース(チェロじゃない)が流行ったことがあった。ちなみに、この映画の中で主人公が自宅で練習していた曲はハイドンの交響曲第85番の第2楽章である。おかしな弦楽四重奏団がいつも愛の場面で奏でていたのはFascination、とても有名な曲。
一昨年、1000チェロのコンサートがあったときは、体育館の中に、このケースが数百台立っていたのだから壮観だ。1台倒れたらドミノ式にばたばたと倒れてどうなるかと心配だった(^_^) あんなになくても何台も並ぶとどれが誰のだか分からなくなる。特別の色や模様のなら良いが、一見似たものが多いから、何か目印のステッカーやリボンなども必要。
バイオリンの人はケースの中に、思い出写真とかお宝写真とか貼っている人が結構いる。私は残念ながらそういう写真が思い当たらないので、オリジナルデザインのステッカーを作って貼ってある。
貫禄あふれるケースですね〜。私のハードケースはありきたりな黒なので、何か貼りたい気持ちはあるのだけど、わざわざ買うのではなく自然と出会ったステッカーを貼りたいと思っていて。でもなかなか出会いがありません(笑)。
「昼下がりの情事」はヘップバーンの映画のなかでもとても好き!です。久しぶりに見たくなりました。
投稿情報: まかべ | 2007-02-23 09:41
まかべさん
黒いケースって珍しいですね。貼るステッカーも難しいですね。グレーのモノトーンのがいいな。自分で作ったら?
投稿情報: goshu | 2007-02-24 00:25