倉田澄子マスタークラスの「ポイントピックアップレッスン」というビデオが、届いたので一気に見た。白馬で行われたレッスンの模様。ハイドンのC-DURのコンチェルト、コル・ニドライ、エレジー、ラロ、ボッケリーニなどの名曲がずらっと。相変わらず、優しく丁寧に、気長に教えていらっしゃる。
全部で約3時間。価格が12600円(レッスンの友社)ということだが、高いと思えば高いが、私なんか半日つぶしてレッスンに出かけると1回で15000円以上かかるのだから、この内容で、ずっと折に触れ見てイメージトレーニングもできるし、これは安い。
早速真似したのは、「弓のスピードを平均させて全弓コントロールする練習」全弓から8分割まで往復で音階を弾く。意識しないでできるまで繰り返したら、これは結構良いかも。
フラジオレットのビブラートも新鮮だったし、フランス語の「ティレ(引く)=ダウンボー」「プッセ(押す)=アップボー」の感覚もバイオリンと違ってダウンとか言っても横に動かすのがチェロだから、こっちの方がピンと来る。レガートの弾き方やビブラートのことは、できないけれど勉強になった。
ところで、制作元の話では、今年中に「チェロ愛想曲集」というのも以前(15年くらい前?)VHSで発売されたものがDVD にリニューアルされるそうだ。嫌だなぁ、私は仕事柄?トロイメライを弾かされてるんだけど、今ならもうちょいましなんだけどなぁ・・・恥ずかしいなぁ。・・ビデオ録画なんて緊張しますよ、ほんと しかし、今やアマチュアがYouTubeで堂々だもんなぁ・・・
とてもよさそうなDVDですね。12600円はDVDの値段としてはやけに高いけど、goshuさんのおっしゃるとおり、レッスン2回分(私の場合)と思えば安いのかも。コル・ニドライはいつか弾きたい曲でもあるし・・・欲しいな〜。
ティレ、プッセも納得です。思えばダウン、アップなんてセンスのないネーミングですよね。
投稿情報: まかべ | 2007-03-15 22:41
まかべさん
値段のことですが、ものの考え方ですが、映画のDVDは2人で1回映画を見たら買える値段。レッスンは1回のレッスンと同じ値段。だから、高くはないし貴重なノウハウですから。そりゃ絶対見た方がよい、お金をけちって間違った練習やコツが分からないまま苦労するなんて・・・
今度お見せしますね。このシリーズの最初の「基礎編」も良いです。より初心者向け。その時分かったつもりで何年たってもまだ間違ってる(^^;) やっぱり時々見ませんと・・
全く無機的と言っても良いレッスンビデオもあるのですが、テクニックを教わるというのも勿論ですが、それとは別にもっと人間的なことにもヒントがあります。楽器を習うって技術以上のもっと幅のあることですね。だから、やる価値がある。
最初に習った佐藤良雄先生は、とても印象深い想い出になっています。レッスンで何を習ったと言うより、その場の雰囲気、音楽に向かう姿勢、それがかけがえのない想い出。その空気を吸っていたと言うだけで幸せ・・・同じような感じは、一昨年神戸の国際チェロコングレスのグリーンハウスさんのワンポイントレッスンを聴いていて感じました。・・考えてみれば2人ともカザルスの弟子。私にそういう意識があることもあるでしょうが、やっぱりカザルスの薫陶を深く受けた人には共通するものがあるのでしょう。
投稿情報: goshu | 2007-03-15 23:49