どうも梅雨に入ったらしく山中湖も今日はうっとうしい(と言っても都会のとは比較にならないくらい涼しく爽やかと言えるが)。チェロを弾いてもなんとも鳴らない・・だらだらした感じでの練習になってしまう。こんな音じゃやる気がしない・・梅雨時は弦楽器には辛いですねぇ。
他のこと一般でもそうだけど、チェロの音はこうでなくては、と言う音は、「凛とした風格、品格」を備えていること。背筋が伸びた音、音の姿がよいと言えばよいのでしょうか。往年の名演奏家にあって今の演奏家に欠けているのはこの品格だという気がします。ただ美しいとか上手だとかでなく、どんな表現の中にも背筋が伸びた、決して崩れない、野卑や俗に堕さない気品というものが必要、と言うか、そういうものが好き。才能教育の鈴木慎一さんはよく色紙にこう書きました。「音に命あり、姿なく生きて」 張りもなく、節目もなく、だらだらでれでれしたような音は、問題外。
明治生まれの私の祖父は、背中を曲げている姿勢(猫背)だとよく注意したもので私なんか小さい頃母に竹の定規を背中に当てられたり(^^;) だから、中学以降、他の生徒と比べても姿勢が良いとよく褒められたものです。姿勢は色んな意味で大事ですね。
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