毎年11月末には、湘南方面の弦楽愛好家の皆さんが弦楽四重奏2組を編成してやってこられる。夜は、私も招かれて恒例のシューベルト弦楽五重奏曲ハ長調(弦楽四重奏+チェロ)を弾く。だから、そろそろさらっておかなくては。第1チェロの美味しいメロディは、58小節から始まる。後半でも転調されてもう1度出てくる。
何しろ、これは、チェリストにとって涎が止まらない?というくらい美味しい曲。室内楽愛好家なら誰でも知っている名曲。チェロが2本いたら、絶対やりたくなる。チェロが2本でもう1つの名曲は、ブラームスの弦楽六重奏曲。この2つの曲は、楽譜を用意してたまに練習しておくとよい(やらないんだけど)。武士のたしなみ、二本差し?
もちろんチェロだけが美味しくてもやってはもらえないが、何たってロマンチックで全員が気持ちよい曲。素直に「チェロはよいねぇ」と言ってもらえる(他に演奏仲間からそういってもらえる曲はなかなかありましぇん)。もちろん演奏と言うより曲自身が良いのだ。チェロの高域の鼻にかかったような美音の出る場所で歌うこの旋律。ここを綺麗に弾くためには、柔らかいビブラートが必須。音程がとれるようになったら、少し斜めから指を伸ばして柔らかくビブラートするのがコツかも。ボーイングもそれに合わせて押さえつけないで倍音をたっぷり響かせる。・・うぅ じゅるじゅる・・
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