モグラ叩きにならないためにはいくつもの工夫がいる。その1つはレガート。弦楽器の魅力と難しさは1つにレガート奏法にあるという気がする。初級者の誰もが(多分)1度はやることになる、クレンゲルの「コンチェルティーノ」という曲の第2楽章、これはその練習みたいな感じ。それほど難しくはないので、じっくりとレガートで弾くのに都合がよい。
この曲は、このブログの記録によると2005年の10月にやっている。録音しておけば良かったが、今更録音するわけにはいかない(^_^) こういう曲は、好き。これを練習しているとき心がけたのは、アップボーで、粘りのある音を出すこと、そのためには、ヒジの使い方に気をつけること。基本の基本の練習を怠らず、弓先で歌えるようにすること。左指の使い方では、移弦の時など、直前の音を指をそのままにして響きを保って重ねていくようにすること。弓の加減をして一定の音量を保つようにすること、安定した発音を続けて凸凹した演奏にしないこと、音楽を大きくとらえること(車の運転と同じで、遠くを見て運転しないとジグザグ運転になる)・・これらがその時考えたレガートに弾く方法。練習の甲斐あってこの時ばかりは(最初で最後か・・)レッスンで「美しい、音楽的」と褒められた(^_^)v (今となっては遠い想い出)
他にどういう工夫があるのだろうか・・
クレンゲルの「コンチェルティーノ」は弾いてないのですが、こういう曲をたとえばドッツァーのエチュードの一部?あるいはバッハみたいにペタッペタッペタッ…と弾く感じでしょうか>「もぐら叩き」
フォーレの「シシリアーノ」なんかも「もぐら叩き」になってると雰囲気の出ない曲じゃないかなと思いました。
投稿情報: yoshi | 2008-01-26 12:53
yoshiさん こんにちは
どうもたとえがピンと来ないようで済みません(^^;) 私としては良い表現だと思ったのですが・・(^^;)
1つ1つの音譜を数えながら音にするみたいな事です。メロディになってない、あるいは音楽を感じていてもそれが音になっていない、無機的な命のない演奏・・ですね。練習の最初ではそう言うこともチャンとできなくちゃいけないから、部分的に、ある特定の指とか弓とかをひたすら機械的に練習することはあるけど・・
例えば、プロの方と(うまいだけでなく愛情深い人だともっと良い)合奏する機会があれば、分かることがあると思います。ただ単に音合わせをしているんじゃなくて、相手を引き立て励まし寄りそうような感じ・・アマチュアでは先ずそう言うことは起きないのが残念。 それはどうしてか・・余裕がないのもあるけれど、簡単な曲でもなかなか合わない。弾けてるんだけどアンサンブルになっていない。1人1人が自分の目の前の楽譜の音譜の1つ1つをモグラ叩きしてるだけだから・・と思うんですね。
音楽は言葉だと思うんですよね。何言ってるか分からない演奏、何も言ってない、音だけ出てる演奏、それじゃ駄目。音譜をただ音にしただけじゃなにもない。わかるかなぁ・・
楽譜には音譜は書いてあるけど音楽は書かれていない。メロディは、ぶつぶつの音譜から流れを連想し感じるもの、レガートというか持続というのは、前の音が次の音に重なり、次第に豊になったり次を予想させたりしていく音の流れ・・つまり、モグラ叩きには持続性がない、音楽がない、ということ。
もう1つうまく言えないなぁ(^^;) 理屈っぽくなっちゃうし・・
良くない比喩かなぁ・・
投稿情報: goshu | 2008-01-26 17:27
あ~音楽的な表現で「会話」できる能力ってことですね?あるいは表現のしかたをコントロールできる技術というか…で、そのポイントはやっぱり弓である、と。
こういうのって今はわからなくても後になって「あれはこういうことなのかな?」と思い当たったりするかも知れないからどんどん語ってください(^^;)
投稿情報: yoshi | 2008-01-26 19:17
やっぱりわかりにくい比喩でしたかね(^^;)
もっと簡単に言うと、音譜を1つ1つ数えるように弾くとメロディにならない(歌にならない)ということなんですが・・弾きながら、1とぉ2とぉと数えないで知ってる曲なら弾けるでしょ?
投稿情報: goshu | 2008-01-26 21:51
自分が今どんな事をして音を出して、どんな音になっているかって解るのは本当に難しいです・・・でも五線譜のモグラ叩きの写真には笑いました。
投稿情報: 童夢の妻 | 2008-01-29 12:56
本当にそうですね。我々アマチュアの場合、自分で演奏している実際の音が頭で空想している演奏と全然違うんですよね(^_^)だから、録音を聞くと自己嫌悪になる。決してモグラ叩きのような演奏(非持続的で予想不可能な演奏)はしていないつもりなのに、スラーがスラーに聞こえない、なめらかなはずがぎくしゃくし、知らないうちに知らないところにアクセントがついたり・・・(^^;) それを自覚するのはイヤだけど自覚しなければ上手にはなれませんね。
投稿情報: goshu | 2008-01-29 19:57