練習してもうまくならないアマチュアは、すぐ私には才能がない、と言いたがる。当然ながら、才能なんて事を言うレベルになってないのがへたっぴの実態。1日3時間以上5年くらいやって上手になってなければ初めて才能とかなんとか高級なことを言っても良いのかも。
ともかく、うまいとか下手とか、才能とかなんとか言うより、圧倒的に練習量の不足です。練習のやり方とかコツとか、そんなことよりともかく量が不足しています。少なくとも3年間、余裕を見ても5年間の間に、集中して毎日最低1時間、これがアマチュアの課題です。3年間で1000時間(毎日1時間)。プロを目指す人は1万時間の練習が必要、と言われています。これで、一段階アップできる。週に2、3時間しか練習しないのだったら、上手になるはずがない。上手な人がその力を維持するのにはその程度かもしれないけど。まして、週末にでたらめにチェロに触って気持ちの良い曲を弾いた振りしてるだけなら10年たっても下手なまま。弦楽器は難しいのだから、甘い空想に浸ってはいけません。
楽器の練習は本当に山登りと同じ。進歩がないように思っても休みなく少しづつ歩き続ければ、やがて少しだけ高い地点に到達する。そこからの眺めは以前に比べて違って見えてくる、前には気がつかなかったことが見え、前には大きかったものが小さく、小さかったものが大きく見える。上に登らなければ一生分からない世界がある。プロの先生は、みんなをそこに引き揚げたいと思っている。せっかく楽器を始めたのだから、レベルの低いままで「たのしい」などと言っていてはもったいない。
まわりがなんと言おうと目標は高くがんばろう。
(補足)例によって(^_^)書き方がきついといえなくもないので補足にならない補足。練習時間なんて仕事しながらそうそうとれるもんじゃない、と言うことは承知しておりますが、事実は事実です。掛けた時間は正直だと言うことです。若ければその時間は少なくて済みますが、筋力も反射神経も全て衰えている年配の方は、じっくりと時間を掛ける必要があると言うこと。
長期的にも短期的にも時間がない、そう言う人々にとって何が大切か・・色々考えてしまいます。この後は技術的には先細りの人生、遅れれば遅れるほど可能性は消えてゆく。その中で最善の音楽の楽しみ方とは・・。
「いつまでも あると思うな 親と金」 と言いますが、中高年のアマチュアの座右の銘は
「いつまでも 弾けると思うな 今のうち」
そうなんですよね・・何時も仕事や付き合いのせいにして
練習サボってしまうんですよね・・でも弾きたい曲があるので、それが弾ける様になる迄頑張ります。!!
”継続は力なり”で蟻になったつもりで。
投稿情報: 童夢の初心者 | 2008-04-16 19:08
うーん、いつもきびしいなあ、goshuさんは(^^;)
これって、きっと言い訳か謙遜ですよね?
「才能がなくて」「練習時間がなくて」「ブランクが長くて」…
「才能がなくて」って言ってる人で本当にそうおもっている人はいないような…
補足部分は、同感です。
投稿情報: yoshi | 2008-04-16 19:33
yoshiさん、ご指摘の件 反省していますが改善できません(^^;) 才能がないとかなんとかは私自身のこと「でした」。私が書いていることは殆ど自分のことで他人を非難しているのではないのですが・・。今は、そう言う心境から脱皮を果たしました(^_^) そもそもチェロを始めたときから、うまくなるとかならないとかはまったく考えず、ただただ、チェロを弾きたい!と言う強い思いからだった(チェロは修行だと思った(^^;))のですから。
歳をとってから始めた人の楽しみはアンサンブルに求めるべきかもしれないと思います。チェロアンサンブルには、非常に易しいものから、難しいものまで、でも、やさしいことと関係なく美しい音楽的なものも豊富で、チェリストの大きな財産だと思います。偉大なコンチェルトもソナタも関係なくても、粋な小品も弾けなくても、アンサンブルの広くて深い世界がある。
投稿情報: goshu | 2008-04-16 19:53
この部分でホッとしました。
>歳をとってから始めた人の楽しみはアンサンブルに求めるべきかもしれない
>偉大なコンチェルトもソナタも関係なくても、粋な小品も弾けなくても、アンサンブルの広くて深い世界が
本当にそう思いながらチェロを弾いています。
コレこそ音楽の歓びなんだと思っているのですが田舎ではなかなか・・
投稿情報: こも | 2008-04-18 00:05
こもさん こんにちは
田舎だと困ることは少なくなってはいるものの、同好の士を募ることは難しいですね。よく分かります。積極的に出ていくしかないですけど。後は、「いつかそのとき」に備えて、チャンスを見送らなくてすむように(本当の)練習にひたすら励む・・これもなかなか大変(^^;)
投稿情報: goshu | 2008-04-18 07:59
「才能がない」と謙遜&言い訳するのはいけませんね。
でも「才能がない」という事実を認めるのは大切なのではないでしょうか。才能がない、ならばどうするのか。そこで止まっていてはいけない、ということですよね、goshuさんがおっしゃりたいのは・・!
「前には大きかったものが小さく、小さかったものが大きく見える。」
・・・奥が深いな〜。まさにそのとおりだと思います。
投稿情報: まかべ | 2008-04-20 10:00