スイカの思い出

今年はスイカがうまい。桃もうまい。
スイカを切っていると昔のことを思い出す。小学校の栄養士をやっている娘から聞いた話だが、給食でスイカを出すと、子供たちはまるで昆虫のように白いところまで全部食べ尽くす、とか。

　そうそう、私が小学生の頃、よく母にスイカを横に半分に切って欲しいと頼んだものだ。そして、スプーンで、中の赤いところをとって、中身のなくなった半分のスイカを庭に出しておく、虫たちが白いところをかじり、日に当たってひからびてきた所で完成。あ、ヘルメットです。お前は変なことをするね、と母に言われた。ほめられた感じ　じゃなかったと思う。
　確か、そのほかスイカの利用法では、同じように半分にしたスイカに竹ひごで柵を作って、中にカブトムシだかカミキリムシだかを入れている子がいた。ヘルメットに比べるとこっちの方が気が利いている。
　とにかく、昔の子供は、こういうものを見るとこれで何を作ろうかと頭が働いたものだ。