高校時代の友人に年賀状で40年ぶりに又京都に行かないかと誘っていたら、昨夜電話があり賛同が得られた。なにしろ40年ぶりだから、昔の知識は役に立たないだろう。どこに泊まったらよいのか、あちこちが今どうなっているのかも分からない。
高校から大学の間、毎年2回は京都・奈良に行っていた。高校生の時は金がなく、夜9時45分発の「瀬戸2号」急行大垣行き(だったかな?)にのり、乗換乗換で行った覚えがある(時々授業をサボった)。なじみの古い宿(知る人ぞ知る)に素泊まりで(宿が取れないときは深夜喫茶とかどっか行きの夜行列車とか(^^;))、夜は安いうどん、昼はコッペパンをかじってひたすら歩いた。大学生になりアルバイトの金もあり、どこかのレストランでスパゲティを食べたときはえらく贅沢をしたと思ったものだ(^^;)
それはともかく、久しぶりに第1に行きたい所、それは大原の三千院。ネットで調べたら、公式ページがあった。が、この作りはいただけない。どこの業者が作ったか分からないが、写真が全然良くない。安っぽくいい加減に作ってある。どこぞの観光施設のそれと変わらない。対象に対する尊敬や感動を持たない人の制作だ。何か、変わってしまったのだろうかと少し心配になるが・・・。一時拝観禁止になったと聞いていたが、今は普通に「営業」しているようだ。
もう一カ所、行きたい所、それは桂離宮。拝観には宮内庁の許可が必要だから、早めに申請しないといけない。
私は昔、大学の古美術研究会にいて庭園を専門にしていたから、1度は見ているしその研究も多少はやっているが、女房は見たこともないし知りもしない。桂離宮は、明治時代、ドイツの建築家ブルーノタウトによって広く知られるようになった(彼に言わせれば伊勢神宮と並ぶ)日本を代表する美の殿堂である。タウトは日光の東照宮をインチキものとしそれに対して桂を真の日本の美しいものと絶賛するのだが、日本の美と言っても決して単一ではないから、ま、日本と言うより、宮廷美学の粋が集まっている。様々な要素があって一言では言えないが、江戸時代になり政治的力を失った貴族が、持てる力、貴族の誇りと美意識を結集して、ただただ美のためだけに様々な意匠を凝らして建てた(創作された)別荘である。
ところで、桂離宮はその周囲の環境を保ってこその存在であり、宮内庁の管轄であるが故にそれが守られてきたといえる。これに限らず、天皇家の名において守られてきた景観、伝統技術、伝統美、日本的なるものが沢山ある。
それはさておき、今から準備して夏前には行ってみたい。何しろ全てを調べ直さないといけないし、みんなで事前の勉強・研究もしておかないとこういう歴史的建造物をみてもぼんくらの目では何も見えないだろう。特に桂離宮なんか、嘘だろうと思うくらい随所に工夫を凝らし、手間を掛けたものだから、ちゃんと見なくてはもったいない。・・そうか、せっかくだから、和服で行くのも良いなぁ・・
桂離宮は私もいつか行ってみたい京都名所no1です。
知識だけはいろいろ仕入れているのですが、知るたびに思いが募ります。
四季全部訪れたいです。
桂離宮と日光東照宮がほぼ同じ時期に造営された事を知った時、両極端とも言える造形美を同じ時代に持っていた日本人の幅広い感性に誇りを感じました。
どうぞ楽しんで来てください。
いつか写真を見せてください。
投稿情報: はらしま | 2010-01-11 16:33
はらしまさん こんばんは
桂離宮お好きですか・・じゃ来週出るこのDVDは絶対ですね
http://www.amazon.co.jp/NHK%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB-%E6%A1%82%E9%9B%A2%E5%AE%AE-%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%96%E3%82%8B%E6%9C%88%E3%81%AE%E9%A4%A8-DVD-%E6%95%99%E9%A4%8A/dp/B002UNEEB6/ref=pd_ybh_6?pf_rd_p=74287706&pf_rd_s=center-2&pf_rd_t=1501&pf_rd_i=ybh&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_r=0616PYBYH6A415R4JDW8
投稿情報: goshu | 2010-01-11 22:44
この放送見ました。
そしてもちろん録画しました。
ふっふっふ、当然チェックしてますよ~
投稿情報: はらしま | 2010-01-12 00:09