長くなるので、少しづつ記事を切って書きます。ワークショップは1時間でしたが、先生の言ったこと、示したことはそのままでは分からない部分があると思うので、私の補足が入っています。
前の記事では、主に基本のボーイングのことを書きました。次は5度重音調弦をやったことがないとか苦手だとか言う人のために、調弦の具体的方法です。(知ってる方はあまりに基本なので飛ばして下さい)
ペグの使い方
ペグは見れば分かるとおり(と言っても弦交換の時くらいしか見ないでしょうが)円錐形をしています。そして楽器の糸箱の穴はそのペグの円錐形に合わせて精密に密着するように穴の大きさ形が作られています。(いるはずです)
だから、先ず、この穴とペグが正確に作られていなければペグでの調整はちょっと難しくなります。昔私が使っていた3万円のスズキのチェロは、コレが駄目で、いつもケースの中にペンチを入れていてそれを使わないと回せませんでした(^^;) ペグがスムーズにまわらない、ガタガタッとすぐ緩んでしまう、いったん止めたらてこでも動かない、なんて言う楽器は、一度楽器職人さんに調整してもらう必要がありますね。
正しく調整されたとして、ペグを回すときは(円錐形なのですから)押し込むように回さなければいけません。ですが、そうは言っても力がいります。当然のことながら、押し込む方向にはしっかり支えるものが必要。
で、1,2弦を合わせる時は、頭の左側をヘッド部分か反対側の3,4弦のペグに押し当てます。私の場合、4弦のペグが耳の後ろに来る。
3,4弦を合わせる時はちょっと難しいです。左足を少し前に出して楽器を傾け、足に楽器を押し当てながらペグを回します。その時、左の小指はヘッドの反対側に回して微調整をし易くします。写真を見て下さい。うんと狂っている時は、右手でネックをつかんで普通にペグを握って調整します。調弦は上げていく時に微調整が必要なので、(写真では写っていませんが)ペグの広いところの隅っこに親指を当てて力を入れて少しづつ押し回して音を上げていけばよいのです。この場合、右手の弓は、楽器が傾いているので通常の持ち方ではうまくいかないので、ごく普通の形、人差し指の方向と手の方向は同じような感じになると思います。いつもとは違いますが、これでも静かに弓の重みで弾くように練習します。
慣れるまで苦労すると思いますが、ペグがスムーズに動くようになれば段々出来るようになると思います。
さて、ペグとペグ穴がぴったり合っていると言っても本当に密着したらペグはまわらないので当然遊びの部分があります。そして、材質は木ですし、ペグと糸箱はその材質も違います。ですから、温度湿度の関係で収縮したりしてフレキシブル、一度合わせても時間により狂ってくるのが普通です。ペグは時々回していないとこびりつくように密着してしまうので硬くなってしまいます。いつも使っていれば段々使いやすくなります。このペグとペグ穴の密着度を調整するための「ペグチョーク」というのも楽器屋さんで売っています。700円位です。たまに付けると良いかも知れません。きつく締めたままペグを動かすことが出来ます。(と言っても万能ではありません)まぁ、ペグは使わなければさび付いたギヤと同じようなものなので、ともかく使うことですね。
実際にペグを回しながら調弦する時、原則は、必ず合わせたい音(1弦のラ Aの音)に完全に調和する響きに向かって、D弦の開放弦を「下から」上げていくこと。あってないと思ったらいったん弦を緩めて下げてから音を上げていって合うところを探します。高く行きすぎたら必ず又少し下まで戻って再び上げていく。常に上げていって音を合わせます。上から下げてきて合わせる事は難しいです。それが人間の耳の特性だと思います。合うまで、下から上げていき通り過ぎたらまた合ってらしいいるポイントより下げてから徐々に上げていく、と言うのを繰り返します。合っているのかどうか分からなくなったら、又下に下げてから上げていきます。
「合っているかどうか分からない!!」と泣きたくなってチューナーに頼るとせっかくの努力も水の泡。下げすぎて分からなくなったらチューナーを使っても良いから、大体合わせてそれから少しだけ下げて、後は耳を頼りに少しづつ上げていく。通り過ぎて高すぎと分かったら又少し下げてから上げていく。これを何度も繰り返すのです。分からなくて普通です。次第に耳が慣れて、良い響きが理屈抜きで分かるようになります。何故分かるかというと、完全5度が美しい響きを持っているのは人間なら誰でも分かる真理、だからです(多分)。いくら日常がいかさまや不誠実に汚されていてもどんなに汚された耳でも(^_^)、虚心坦懐、素直に耳をすましていれば、本当の真理に出会ったらたちどころにそれを理解するのが人間の本性です。言わば神の声です。人間はその声を聴けるように作られている。(なんちゃって)
ペグは見れば分かるとおり(と言っても弦交換の時くらいしか見ないでしょうが)円錐形をしています。そして楽器の糸箱の穴はそのペグの円錐形に合わせて精密に密着するように穴の大きさ形が作られています。(いるはずです)
だから、先ず、この穴とペグが正確に作られていなければペグでの調整はちょっと難しくなります。昔私が使っていた3万円のスズキのチェロは、コレが駄目で、いつもケースの中にペンチを入れていてそれを使わないと回せませんでした(^^;) ペグがスムーズにまわらない、ガタガタッとすぐ緩んでしまう、いったん止めたらてこでも動かない、なんて言う楽器は、一度楽器職人さんに調整してもらう必要がありますね。
正しく調整されたとして、ペグを回すときは(円錐形なのですから)押し込むように回さなければいけません。ですが、そうは言っても力がいります。当然のことながら、押し込む方向にはしっかり支えるものが必要。
で、1,2弦を合わせる時は、頭の左側をヘッド部分か反対側の3,4弦のペグに押し当てます。私の場合、4弦のペグが耳の後ろに来る。
3,4弦を合わせる時はちょっと難しいです。左足を少し前に出して楽器を傾け、足に楽器を押し当てながらペグを回します。その時、左の小指はヘッドの反対側に回して微調整をし易くします。写真を見て下さい。うんと狂っている時は、右手でネックをつかんで普通にペグを握って調整します。調弦は上げていく時に微調整が必要なので、(写真では写っていませんが)ペグの広いところの隅っこに親指を当てて力を入れて少しづつ押し回して音を上げていけばよいのです。この場合、右手の弓は、楽器が傾いているので通常の持ち方ではうまくいかないので、ごく普通の形、人差し指の方向と手の方向は同じような感じになると思います。いつもとは違いますが、これでも静かに弓の重みで弾くように練習します。
慣れるまで苦労すると思いますが、ペグがスムーズに動くようになれば段々出来るようになると思います。
さて、ペグとペグ穴がぴったり合っていると言っても本当に密着したらペグはまわらないので当然遊びの部分があります。そして、材質は木ですし、ペグと糸箱はその材質も違います。ですから、温度湿度の関係で収縮したりしてフレキシブル、一度合わせても時間により狂ってくるのが普通です。ペグは時々回していないとこびりつくように密着してしまうので硬くなってしまいます。いつも使っていれば段々使いやすくなります。このペグとペグ穴の密着度を調整するための「ペグチョーク」というのも楽器屋さんで売っています。700円位です。たまに付けると良いかも知れません。きつく締めたままペグを動かすことが出来ます。(と言っても万能ではありません)まぁ、ペグは使わなければさび付いたギヤと同じようなものなので、ともかく使うことですね。
実際にペグを回しながら調弦する時、原則は、必ず合わせたい音(1弦のラ Aの音)に完全に調和する響きに向かって、D弦の開放弦を「下から」上げていくこと。あってないと思ったらいったん弦を緩めて下げてから音を上げていって合うところを探します。高く行きすぎたら必ず又少し下まで戻って再び上げていく。常に上げていって音を合わせます。上から下げてきて合わせる事は難しいです。それが人間の耳の特性だと思います。合うまで、下から上げていき通り過ぎたらまた合ってらしいいるポイントより下げてから徐々に上げていく、と言うのを繰り返します。合っているのかどうか分からなくなったら、又下に下げてから上げていきます。
「合っているかどうか分からない!!」と泣きたくなってチューナーに頼るとせっかくの努力も水の泡。下げすぎて分からなくなったらチューナーを使っても良いから、大体合わせてそれから少しだけ下げて、後は耳を頼りに少しづつ上げていく。通り過ぎて高すぎと分かったら又少し下げてから上げていく。これを何度も繰り返すのです。分からなくて普通です。次第に耳が慣れて、良い響きが理屈抜きで分かるようになります。何故分かるかというと、完全5度が美しい響きを持っているのは人間なら誰でも分かる真理、だからです(多分)。いくら日常がいかさまや不誠実に汚されていてもどんなに汚された耳でも(^_^)、虚心坦懐、素直に耳をすましていれば、本当の真理に出会ったらたちどころにそれを理解するのが人間の本性です。言わば神の声です。人間はその声を聴けるように作られている。(なんちゃって)
もし、完全5度とか最高に美しい響きというものがどういうのか分からなかったら、名人のバッハの無伴奏バイオリン曲とか聴くと美しい重音がどういうものか否応なく分かると思います。その感じを覚えて、調弦しましょう。
2つの音が溶け合って1つの音に澄んで聞こえる、び〜んと言うような金属的とも言えるような明るい澄んだ響き。
大切な事は純正調の美しい響きを覚える事です。覚えたら、ペグを回すだけでなく色んな方法で調弦することも可能だと思います。でも覚えるためにはペグを回すのが一番簡単だと思います。
楽器を練習する時間がない人でも、1日に1回は楽器のためにも調弦をしなさいと言う先生がいますが、これはイミシンです。調弦は正しいボーイング、美しい響きを聞き取る耳の訓練になるからです。
(続く)
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