今日のソナタはどちらも名曲で、素晴らしく、特にユレの曲は知られてはいないが弾きはじめは日本の曲かと思うような雰囲気で静かに始まりやがて・・・ユレがカザルスに捧げた曲、ということだが詳しいことはまだ知らない。数年前佐藤さんがどこかで演奏したライブ録音を聴いてからこれを是非CDにしたいと思っていた。私としては今回のメインである。出来上がりがとても楽しみ。CDを仕上げるまでには、私のようなド素人には幾つもの難関があり、いつできあがるか見通しがたたないが、完成したら是非お聴きいただきたい。
ピアニストは、長年パリに暮らし室内楽の奏者として高い評価を受けて来て、最近帰国された百武恵子さん。そのお人柄も素晴らしく、佐藤さんとは名コンビと思われる。
ピアニストは、長年パリに暮らし室内楽の奏者として高い評価を受けて来て、最近帰国された百武恵子さん。そのお人柄も素晴らしく、佐藤さんとは名コンビと思われる。
録音当日は快晴で暑いなか1時間半車を走らせて移動。ホールでは調律が終わったスタッフが迎えてくれた。近頃のスタインウエイは音が硬めのようですがここのはましな方とのこと。それでも音出ししてみてその音のとんがっているのにやや・・・?。でもそれなりの位置に移動し、調律師のアドバイスに従って背面の反響版よりホンの少し斜めに振ってみました。ホンの少しのことで演奏者が音を把握しやすくなるようです。
1時間ほど弾き込むうちに段々まぁやわらかくなって来ましたが前途多難です。録音の時は空調を止めるのですが20分もすると暑くなってきます(夏に録音なんかするもんじゃありません)。止めたり入れたりしながら録音が続きました。9時を過ぎて一応一通り録音できたので、残りの時間、昨夜ゴーシュホールでやったトルトゥリエの無伴奏チェロ組曲を録音し直すことに。10時に完全撤収の契約なので、後片付けに30分かかるとして、録音時間は30分。一発勝負です。ところが、流石プロといいましょうか。昨夜の苦しみが嘘のように、あの難曲をさくっと弾いてしまいました。完璧ではないのでしょうが、あともう1回弾いたらこれ以上になるのかの保証はありません。
プロの仕事というのは大変な事ですね。
それにしても今回録音した曲はみんな心揺さぶられる名曲です。
Hureのチェロソナタ一部
(私のサブセットの録音 RODE NT5, KORG MR1000)
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