オームの高橋容疑者が、原発再稼働だの、消費増税合意などの重要案件をごまかすかのように(いつものことだが)同じ日に逮捕された。事件の大物でもない容疑者が逮捕されたところで事件の本質が解明されるわけでも何でもないから、どうでも良いことだ。
洗脳については、既に書いたブログがあるので、興味のある方は是非読んでいただきたい。「良心と洗脳」(2005/8/17)今の日本も、沢山の人が政府による情報操作、洗脳の罠の中にいると言うことが問題。と言うか、彼ら自身も自分たちのしていることを知らないのだろう。
問題なのは、誕生以来盲目の意思・権威に服従する人間の性行。それを上手に内面化し、自らの「良心」として取り入れたものは、この世の優等生となり、学業もその後の立身出世も約束される。(昔紹介したがSience誌に載った心理学の研究がある)一流大学をでて一流企業や、官庁に勤め、寄り集まっては世界を支配する力を持つ。勿論社会に貢献する多くの人材であるが、一部は、ぬくぬくと自分たちのムラで利権をむさぼる。その人達がどんなに太ろうとそれは良いが、その代償が余りに大きいと言うことだ。その結果が国家を疲弊させ、多くの国民を苦しめ、世界を破滅に追いやるとしても、自分がしてやったりという利益の他にはなにも見えない。彼らは犯罪を犯しているわけではない、自らの社会的に認められた正しい生き方、勤めを果たしているに過ぎないのだろう。優秀な研究者や医学者達がおぞましい教祖のいいなりになって殺人を繰り返した事件、ナチスで行われた様々な蛮行、しかし、それは人間誰もが容易に墜ちる道なのだ。みんな、「権威に服従する人間の基本的性行」のためなのかも。
そこから自由になるための小さな努力、それが必要だ。
Steve Jobsは、「世界を変えよう」と言った。それはこの権威に服従する本能をもっているとも言える人間がそのドグマから離れ自らの生の感性を発展させ自由に他人とコミュニケートして発展する世界と言うことだろうか。非常に素朴でピュアな人間の実感性、それが心のうぶ毛のように育ち、それをそり落とすことなく生活の中で生かしていく。ふさふさした、柔らかい心のうぶ毛を守り育てるのに、音楽は役立つはずだ。
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