それから、1昨年フレンチ中古(1964年製)を購入。制作時付いていた駒が一番下のもの。だが、これも低いので、思い切って指板や魂柱、駒、エンドピン、テールピースなど殆どを新調して、現在の状態。
なお、このベルギースタイルとフレンチスタイルの駒について、長谷川陽子さんのブログ記事がありました。
一節によれば、形がどうと言うよりベルギースタイルの方が軽くなるので、音質の差は質量の差に由来することが多く、フレンチでも薄く削ればベルギー風になる、
左が一般的なフレンチスタイル、右がベルギースタイル。
この駒の場合、左のフレンチ駒の方が13g、右のベルギー駒は11g (右の方が高さも厚みもあるのに)やはり形状の違いが大きく、軽くなっている。どちらの駒を使うかは楽器にもよるし音の好みにもよるので、やってみないと分からない。
駒の歴史は職人さんとの付き合いの歴史でもある。職人さんはそれぞれ個性があり、それぞれ頑固な所がある。腕が良いとか何とか言うこともあるだろうけど、それは分からない。何よりコミュニケーションがとれるかどうかが大切。これは家の設計を頼むときもそう。職人気質で全てを自分に任せろと言う孤高タイプ、あるいはお客さんの言いなりにする、低きに流れるタイプ、色々会ったが、私が選ぶのは、センスが似ていて相談しやすいコミュニケーションのとりやすいタイプの人。
つまり、これが絶対正しい設計、調整等というものはあり得ないのだから、私が使いやすい、夢を叶える、気持ちが良い・・・そういうものを見つけて出来る限りそれに近づくと言うことが大切。それには長い時間と試行錯誤が必要。そのうち段々こちらも賢くなってきて、見る目、聴く耳も出来てくる。それで又基準も変わる事になる.
家は3回建てると良いものが出来ると言われるが、駒も少なくとも3回は作り変える程度の事は必要かも知れない。ま、何事も気にしない人は何も気にしないけれど(^_^) お仕着せの家で満足する?人もいる。
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