今日から3泊でN響のチェリスト3人と音大出身者による合宿。夕方、M氏の公開レッスンを拝聴した。仕事の合間なので一部しかみられなくて残念。聴いた曲は、サンサーンスの協奏曲とメンデルスゾーンのピアノトリオ第1楽章。
サンサーンスの協奏曲で、指摘されたこと。指は,必要以上にあげないこと,無駄、いつも線上にあること、ここからずれるほど上げてはいけない。クリアな音を出すために指を素早く上げること。ボーイングに関しては,アップボーの弓元に近づいたら小指ないし薬指をうまく使うこと。ダウンは人差し指だけで良いが、アップボーでは小指を使ってバランスを保つ。トリルの時は左手の筋1本だけを動かす、それ以外の動きを無駄にしない。出だしの Aの音、タイをきちんと弾く,先走らない。出だしの音も、ドボルザークのようにではなく、すっきりとパンと入る。・・音程とか多少間違っても安全運転しないで,行ってしまうということも必要・・・
メンデルスゾーン。出だしの音の出し方。「この調性は何?・・それはどういう調性?」その雰囲気を出すためにアップではなくダウンで入る方法もある。アップで入ってもすぐ息を吐く。チェロのソロで入るが、ピアノをよく聴くこと、ピアノは,左手を明確に・・・
いつもこういうレッスンの時に感心するのは、ただ聴いていても気がつかない沢山のことに気がついて指摘できるというのは、かなり研究した結果だろう。私なんかは,ただ楽譜を音にしてみるだけのことで終わっているなぁ,と思う。それに人前で弾く経験が少ないと,表現と言うことについて足りないところがあると思う。
翌日のレッスン。
フランク「チェロソナタ」音を押さない,よく音を聞く。半音と全音の区別。(これは七夕の時に私が注意されたことと同じ)半音階に気をつけて この音は低め、だが次は次の音との関係を考えて少し高めに戻す,半音を微調整すること。よく音を聴いて。ダイナミックスの幅が狭いので、もっと駒寄りで弾けるように。弓の位置、毛の量・・。弓元のボーイング、小指の動き、重みをかんじて・・。
「夢の後に」(基礎的なこと満載(^_^))弓は弦に常に正確に直角。鏡を見て練習。三連符は均等ではない,頭の音を重く。左指は卵を持つような形。ハイポジションで親指は決して離さない。触っているだけ。左指は必ず真上に上げる。絶対にぶれない。ビブラートしても指は閉じない,また音をとるために広げるのは無駄な動き。力を入れない,次の音を狙って(先取りして)その上に指はある。閉じたり広げたりしない。5度は同じ指は使わない。
フォーレ「シシリエンヌ」ビブラートで無駄に指を閉じない。ビブラートしても指の間隔を変えない。4と2の関係を閉じない、無駄で音程が不安定になる。高音の速いビブラートでちりめんにならない。力が入っていると言うことだから親指を離してみる。ボーイングは書いてあるとおりにやっちゃだめ(^_^) 校訂者が勝手に書いてるだけで当の本人も実際には別のやり方をする、そういうもの。自分の弾きやすいように。音楽を前に進める。1つの音を出している間に次の音に行きたい,そしてまた次・・と感じる。ppは細かいビブラートの方が良いが、力は入れない。ここは「だよね」「ためいき」 右手の重みが乗ってない。引力に逆らわない。弓先がぶれない。鏡で練習。
そして、9/5 夜 コンサート、ソロ、ピアノトリオ、チェロアンサンブル・・約2時間でした。お疲れ様でした。
明日もまたコンサートがあります。最後は私も加わって,クレンゲルの「讃歌」の予定。 どこをやるのか尋ねたら、5番を弾けとのこと・・ありゃ、さらわなくちゃ・・
コメント