以前は白のビニールの壁紙に白のアルミサッシの窓だったのが、すっかり変身。この窓については大工さんと色々相談し、知恵を出し合ってこういう風になった(これから真ん中にすだれ状のものが入る)。近頃は工夫をしたおもしろい仕事が少なくなっているらしく、この家は大工さんも楽しいらしい。
建物は2×4でおもしろくもないが、内装を変えて、空気も変わる感じ。杉の肌触り、檜と漆喰で湿度調整もされるし、快適な空気の中で生活できるだろう。理想的な老後の住まい作り第一弾。
天井の中央には吉野の檜の梁を入れた。実にいい具合に湾曲していて、つるつるに磨いてある(吉野にはそういう専門の職人がいるらしい)。耐震金具で壁に取り付けて、補強にもなっているそうだ。(これ、予算に入っていたのかなぁ)滑らかな曲線が入ることで空間全体が柔らかくなり部屋が広く見える。大工仕事は今日で終了。
明日からは左官屋さんが入って壁と天井に真っ白な漆喰を塗る。こてこて和風である。
ところで、今日は、木の塀を作ろうと朝から作業着を着てみたが、あるはずの塗料がないのに気がついた。さっそくAMAZONで注文と思ったらYahooショッピングの方が1000円安いのが分かった。使うのはキシラデコール。普通の塗装店やホームセンターで買うより2割は安い。
外灯も作らなくちゃいけなくて道具や部材はすべてそろえたが、夏は苦手で、簡単な作業なのに暑いのでなかなかやる気にならない。まだまだ仕事が山積み。
幸い腕の良い大工さんと知り合ったので、この後も、ちょこちょこと第2,第3次工事が入るだろう。実は、床を張り替えるために便器を外したのだが、パッキンの交換をするならせっかくだからと新品を入れてしまった。予算外のサービスである。お金がないからやらなくて良いことにしたキッチンのドア周りも、せっかくだからと手間のかかる細工をサービスでやってくれた。楽しく良い仕事をしたい、と言うことのようだ。そういう職人さんに当たるのはラッキーなことだ。(逆に言うと、私が仕事の価値を認めているからでもあると思う。・・それに・・3時のおやつに揚げせんの他にチョコパイもつけてるしな(^_^))
何事もそうだが、人はセンスが大事。美醜だけでなく何が良いことで何はしてはいけないのかを理屈でなく感覚で知っている。それは後からとってつけるわけには行かない。近頃はセンスがなくても何とか格好がつくように詳細なマニュアルがあったりするが、害が減るだけの話。職人さんなら親から子へ師匠から弟子へ代々受け継がれるものだろう。いわゆる無形文化だ。そういうものが集まって一軒の家になり、そういう歴史と共に住むと言うのが、これに限らず心豊かな老後と言うことになるだろう。(だから、最低限の機能しか無い仮設住宅で何年も住むと言うのはよほどの苦痛だろうと思う。都会のマンションなどそれが大がかりになっただけで立派でしゃれてセレブな高級マンションだって同じようなものだと私は思う。歴史と伝統に根ざした文化のある家、豊かな記憶・想い出・時間的広がりを持つ人は魅力的だ。
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