あらゆる事に劣化が激しいので、何事もリハビリ。で、昔やったシュレーダーの教本の中の私にとって定番の第66番、ドッツァウアーの練習曲をやる。頻繁ににポジション移動を繰り返し,なおかつ臨時記号がついたり外れたりするので、とても瞬発力?の練習になる。ぼけた頭と手にはちょうど良い。正しい音程を意識して時々立ち止まって確認しながら・・。安心すると最後のFの音程が下がる(^^;)
レッスンの時の注意書き、まず、「準備!肩を落として」ポジション移動のポイントは,どのポジションでも左手の型は変わらない、ということ。素早く拡張形を作る・・譜面を先読みすること・・などなど基本の訓練。これをちゃんとしておけば,オーケストラの楽譜でも楽に弾ける(筈)。
昔簡単だったことがこの数年(つまり65歳を過ぎた頃から)何度も練習しないとできなくなった。聞く所によると,65歳を過ぎると筋肉の劣化が顕著になってくるので,意識して食生活を変えたり運動したりするのが必要とのこと。今更ながら、納得して、毎日肉を食べるようにしている。Hotto Mottoのビフテキ重は安くておいしい。うちではダブル重を買って夫婦で半分こにする。1人450円だ。
先日、宿泊のバイオリニストから,筋トレ用の道具を頂いたので、これでトレーニング。
チェロなんかもう上達は諦めてもよいのかも知れないが、それではつまらないので(そもそも維持するどころか劣化が進んでいくので)、またまた一からやり直そう。
で、見たくなかったけれど、倉田先生のレッスンビデオの封を初めて切った。録画撮りしてから,恥ずかしくて見る気にならなかったが、内容は良いものだと知ってはいるから,この際,背に腹は代えられない。先日、倉田先生とお茶した時、ちょっと基本をやれば見違えるように上手くなるわよ、とそそのかされたこともあり、マジかよとは思うが・・・
それにしても、「見違えるようになる」というのはインパクトの強い言葉だなぁ。変身願望というか、リハビリなんてもんじゃないぞ、見違えるようになるんだ、そうかぁ・・・あほ
【ビデオ録画余話】
レッスンビデオは、全部で4巻制作されている。30年前の基礎編、愛奏曲集、マスタークラス、そしてこのQ&A だ。いずれのレッスンも,前もって打ち合わせをしたりどうするか決めておくと言うことが無くぶっつけ本番、やらせ無し、である。私は,このうちマスタークラス以外の3本に出演している。別に私が希望したわけではなく、このQ&Aも、その企画を作るに当たって制作者のCさん(チェロ仲間でもあり、私のいじりの対象でもあってずけずけと言いたい放題の仲だった)から、どういうものを作れば良いか相談をしたいと言うことで、同じく仲間のTさんと共に銀座で会合を持ち、意見を述べただけ(例えば,練習用の楽譜を同梱すること)。で、いざ、撮影となって、出来れば見学させて欲しいと申し出た所、倉田先生から、あ、ちょうど良いから,出なさいよ、と言われ、急遽,出ることになってしまった。もう1人は桐朋の学生だから上手すぎ、何年たっても初級者の私が悪い例として都合が良かったのだろうと思って渋々引き受けた。撮影というのはもの凄くアガルもので、そうでなくとも隠しきれない欠陥がより強調されてしまって、撮影後もう見たくないと思って1度も見ていなかった。
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