魂柱を移動して2日たったので、再調整。少しゆるくしてもらう。ちょっと駒寄りにして試奏。張りは強くなるがいつもと違うので、もう1度元に戻す。弦を緩めず、魂柱をたたいて移動させる人もいるが、彼はそうしない。たたくと魂柱の小口に傷が付くし、感触が分からないから、必ず弦を緩めて手の感触を頼りに丁寧に。きちんとその楽器なりに調整したらどんな楽器もそれなりに鳴るものだそうだ。後は、奏者の好みでもっと張りのある音にしたいとか、この部分をこうしたい・・というようなことで調整するだけ。
調整は必ず本人の前で試奏しながらやることにしている、とのこと。楽器屋さんに預けて、ちゃんとやっておきましたと言われてそれで安心している人もいるようだが、それはおかしい、と私も思う。楽器は弾く人のものである。当の本人が満足しなければ良いパーフォーマンスは生まれない。何が正しいか?といえば、良い演奏が出来れば良いので、安物の楽器でもストラドでもブラインドで音だけ聞いている人にはたいした差がなくても、弾いている本人には全然違った感触だから、それが演奏に大きな影響を与えるものだろう。
さて、そんなわけで、取りあえず今回の調整は終了。素晴らしくよく鳴るようになって満足。ついでに?弦も新品と交換した。前回はいつだったのか記憶がハッキリしない。買いだめするとこういうことになる。
今日で私の夏も終わり、これからチェロの練習に励める。楽器が鳴ると断然やる気になり、半日でも随分進歩した気がする。・・気がするということが大事(^_^)
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