私がヘッセに出会ったのは中学の時に読んだ「デミアン」だった。そして高校生の頃読んだ「シッダールタ」(手塚富雄訳)は私の愛読書になった。他の本を読むよりこの本を繰り返し読んだ。高校では第2外国語で、ヘッセを読むためにドイツ語を専修した。やがて、ドイツ語の原書を購入して、半分ほど読んだが、語学力が乏しいので、原書で読む意味はなかった(^^;) しかし、気になる言葉を直に目にするのは嬉しいものだ。この文庫は、革で装丁して大事にしていたが、本そのものはボロボロだ。表紙に書いたドイツ語は、遊女カマラにあなたは何が出来るの?と問われて答えた言葉。Ich kann denken. Ich kann warten. Ich kann fasten. 「私は考えることが出来る、待つことが出来る、断食することが出来る」
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