私のメインオーディオは英国QUAD社のアンプ、スピーカーはタンノイのStirlingである。ネットサーフィンしていたら、そのQUAD社からL−11という素晴らしい小型スピーカーが発売されているらしい。昨年暮れには限定カラーのものも出て、これがなかなか魅力的。
しかし、もう1度タンノイを見直すことこそ必要、と、スピーカーの位置を少し動かしてみた。内側に絞り、リスニングポイントに対して左右等距離に設定、サランネット(これが木枠のついた重いついたてのようなものだった)を取り外してみる。そうしたら見違えるような音に。クリアで明るい音になった、例えて言えば、握りたての寿司を2分くらいそのままにしてから食べていたようなもの。(誰がどういおうと回転寿司はまともな寿司でないのは、寿司のうまさの秘密は握って酢飯と魚が合わさった瞬間に生じ、すぐに消えてしまう琥珀酸の旨味にある。寿司屋はカウンターで目の前で握ってもらうに限る。)
それはともかく、こりゃいかんわで、耳の高さも色々動かしてみると、やっぱりスピーカーを少し上に動かした方がよい。ということで、床に敷くスピーカー台(御影石のものがネットで手に入る)を購入することにする。2年間もほったらかしにしていたのはまずい。見た目のバランス重視がいけなかった、やっぱり音楽は耳で聴くのだ(当たり前)
ついでに、タンノイは弦が良いとか聴かされていたが、私にとっては何よりピアノが素晴らしく良い。Stirlingを購入してからピアノを聴くのが楽しみで、ピアノのCDを次々と購入。今は、べートーベンのソナタを誰ので聴こうか検討中
〔後日談)ベートーベンのソナタは、ある人に聴いてクラウディオ・アラウのものをネットで購入。だが、これはどうも歳をとりすぎのものらしく、もたもたしてとても耐えられない(^^) 失敗。QUADの11Lもヨドバシカメラで試聴したが〔環境が良くないことを考慮しても)もわ〜っと言う響きで確かに中低音が厚いといえばそうなのかもしれないが、もそっと解像感が欲しい。ついでにいくつか聴き比べた中では同じく英国のMonitorAudio社のRederence10と言うスピーカーが好印象。ただ、素人っぽく木口が表に出てくるデザインはその理由が分からない(^^) 色も形も良いのだが
ネットを外して5日経過した。やっぱりサランネットがいけなかった。あんなに重いものをスピーカーの前にぶら下げていたのでは、良い音するわけない。チェロだって消しゴム1つ挟んだだけで音が変わる。スピーカーは楽器と一緒だからその理屈だ。しかし、普通のサランネットと違い、取り付けの穴やテープがなく鍵で閉め込むようになっているのは、どうやら、外してバッフル板が見えるようにした時きれいに見えるようにと考えているのだろうか。だったら、説明書にそう書いておいてくんないかなぁ。この2年は何だったんだろう。(まぁ、試しもしないのがいけないのだが(^^;;)
これまで解像感に乏しいとか、こもってるとか思っていた人もいるかも知れないが、もう1度聴いてみてください。ただ、オーディオの家具性(見た目のデザインもそうだし、生活の中にしっくりとなじむシステム、操作性、音質・・・)を重視している私にとって、これ以上のオーディオ的解像感は必要ない。あんまりシャープなのも疲れるし、オーディオマニアとは、下手すると音楽よりノイズ成分を聞き出して楽しんでいるように思えるから。よく、松やにが飛び散る音がするような・・云々とか訳の分からないことを言う人がいるが、もし、そんな音がするとしてもそれはノイズだ。大体、演奏会に行ってそんなこと言う人は見たことがない。オーディオ的音を聴きに行く人はいない。ホームコンサートならなおさらである。何事も程々が一番。ただし、そのほどほどが10万の人も100万の人も300万の人もいる。1000万以上と言う人だって何%かはいるだろう。趣味、道楽もなかなか大変だ。
投稿情報: goshu | 2005-02-21 20:25