今日は久々のレッスンを受けに、東京郊外の聖蹟桜ヶ丘に。小学校3年の遠足で来たことがあるがあの頃は全くの田舎だった。ところが今や、大都会である。ちょうど昼時だったのでまごまごしながら駅ビルに。駐車場から「三笠会館」の看板が見えていた。ラーメンにする筈がついこちらでランチ。青のりのスープと、蓮のサラダ、目の前で温野菜、ソース、ステーキなどを作るのを見ながら待つこと30分.おいしい料理ができました。ランチに1時間近くかかってしまったので、その後焦って道に迷いながら先生の家に。最初からこんなことで良いのか!
12畳くらいのレッスン室で、レッスン開始。最初なので、4オクターブの音階を弾いて、見てもらう。そして、開放弦を使わないトルトゥリエ式の音階練習を教わる。4オクターブ、どの調でも運指は同じ。それから、第1ポジションが問題なので点検したいと申し出て、基本的な指並べを確認。その際、a線のアップボーで弓先が下がり気味になるのも発覚。元弓付近で手首で押す悪習があると指摘された。これは気が付かなかった。早速修正方法を教わる。手首の形を変えないで、弓先から元まで移動するわけなので、必然的に肩の関節を柔らかく少し後方に移動する運動が必要。
何か曲を弾きますかと聞かれたが、曲を弾く気は全くなくひたすら基本練習をきっちりしたい旨を述べると、「偉いですね」と言われた。で、ウエルナーの第1巻D-durのエチュードからやることにする。正確な指並べ。1234と指の重みを移動すること,均等に押さえつけるのでなく位置はそのままで力を抜いて重心を移動する。また、力だけでなく速さで指をポンと置くこと。これらはもちろん知っている、けれどそう言われれば知っていることといつも意識することでは大きな違いがある。3度の重音のスケール、1と4の指はしっかり押さえるが、2,3,親指は脱力していなくてはいけない。あぁ、そうだよな、である。
という訳で、課題は、4オクターブのスケール、第1ポジションの指並べの為の練習曲、3度の重音のスケール。それらを弓を平行に弓先が下がらないように、手首を使わないように気をつけて。
アマチュアで適当に音楽を楽しんでいることもできるのに、基礎から練習したいというのは偉いと何度もほめられたが、そりゃ、まがい物のガラス玉を握って喜んでいるより、どんなに小さくても本物のダイヤが欲しい、残された時間は短いという切迫感もある。
何よりこうして定期的なレッスンに通えるのが嬉しいしありがたい。さぁ、猛スピードで練習するぞ。
おかえりなさ〜い。お疲れさまでした〜。ランチおいしそ〜。
なんだかレッスンよりランチの方が気になる私(笑)。
30年ぶりのレッスンは「基礎練習」だったのですね。長く弾いてらっしゃる方が基礎を大切にしていることを聞くと「大事なんだなぁ〜」と改めて思ってしまいます。私の場合は今やってること全体が基礎練習なんですけど。
ゴーシュさんの今後の練習に、スケール練習が増える・・ということですか?練習日記にスケールのこと書いてくださいね。それ見て勉強したいので。だめ?他力本願のcello-rinでした。
投稿情報: cello-rin | 2005-03-13 22:44
早速ありがとうございます。なんだかもう他人とは思えない(^-^)
基礎は大事です。というか、独学に近かった私は、練習するたび,ここが駄目だここも駄目だ、その原因はここが駄目だからだとどんどん気が付いてどんどん後ろに下がってしまいました。これからはどんどん猛スピードで上がって行く予定です(ほんとか)
音程が悪い、それは押さえにくいからだ、それは楽器の構え方がおかしいからだ、とつい3週間ほど前に気が付きました。正しい構えは、人によって違うけれど、その人にとってはつぼは1箇所しかないと思います。これがきっちりと確定していることが大事です。時々、今日の調子が良いとか悪いとか、楽器が鳴るとか鳴らないとかいうけれど、それは姿勢にずれやブレがある為だと思います。エンドピンの長さ、椅子の高さ、エンドピンを刺す位置などなどいつも一定であるようにすべきだと思います。プロの方でも自分の椅子を持ち歩いている人もいますね。そして、左右の膝の位置(特に右足)をしっかりとして楽器が正しい位置で動かないように支えること。(私の場合、c線で4の指が各ポジションでしっかり弾けることを基準に楽器の傾きを決める)
これが確定していないとしょっちゅうつぼが動いてしまうことになりますね。これではものすごく非効率、というのがこれまででした。これが、第1の基礎です。
ではまた
(こんな硬い話でもいいですか?)
投稿情報: goshu | 2005-03-13 23:42
>こんな硬い話でもいいですか?
硬くないですっ。読みやすいっ。わかりやすいっ。
ゴーシュさん、わたしね、構え方が悪いんだと思うんですけど
左足の膝を、弓でこすってしまうのです。で、こすった時にひっこめて、とやっています。全体としてはそのポジションが弾きやすいのですが・・・・。今日のコメントを読んで、ちょっと座り方を研究してみます。
投稿情報: cello-rin | 2005-03-13 23:59
姿勢については先生に見てもらうといいですね。弓で膝をこするって言うのも、弓先が下がらないとそうはならないと思うのですが、実際に見てもらうのが一番。
トルトゥリエはたとえが上手でしたが、姿勢については馬に乗っているように堂々と、と言っていたようです。仙骨をたて、背筋を伸ばして(デューク東郷じゃない更家さんもそう言ってる)。これが基本ですが、後は実際の場面で筋肉も関節も柔らかくフレキシブルになので、これはその時々でこつが違うので、何か機会があれば・・・
それと、今の段階でよいと思っても、3オクターブ4オクターブの音階が弾けるようになってくると、全音域を楽に弾ける姿勢が大事だということで、修正が入ってくる可能性があります。ま、それはその時で、奥が深いからこそ楽しい訳で(^-^)
投稿情報: goshu | 2005-03-14 13:26
goshuさん、こんにちは。先日はリンクをありがとうございました。この記事はずっと前に読んで、すごく共感していました。ガラス玉より小さなダイヤ! まさにその通りです。最初、私の先生は曲をどんどんやっていくタイプ(うまく弾けなくても、「まあいいでしょう」と次に行くタイプ)だったので、「こんなのでいいのか?!」とすごく疑問に思った時期がありました。もっとちゃんと基礎からやりたい!という私の要望が最近ようやく伝わったようで、最近ちょっと嬉しいです。
勝手ながら、TRACKBACKさせていただきました。よろしくお願いいたします。
投稿情報: まかべ | 2005-10-21 10:05
まかべさん こんにちは
練習曲をやることになったのですね。良かったですね。曲をやってるより早く上達することでしょう(人のことだから言えますが(^_^;))。
練習曲が楽しいと思えるには、ある程度曲も弾いて自分の欠陥とチェロや音楽のことが分かってくることが必要かも知れません。小さなことが大きな意味を持っているってこの理解ですね。何を練習しているのかが分かって、その進歩が短期で分かるのは楽しいです。
どんなレッスンかもブログで教えて下さいね。先生は沢山有る問題点のうち現在重篤なものだけしか指摘しないし、同じ曲でも人により処方が違います。他人のレッスンはなるほどということも多いので、参考にしたいです。
よろしければ、そのうち、ドッツァウアーリンクに加えたいです。
投稿情報: goshu | 2005-10-21 13:40