アップルのテレカ。アップルジャパンが設立されて2年目くらいか、Nifty-Serveのアンケートに答えてゲットしたもの。Macを買うには100万円が必要の時代。OSのバージョンは、漢字Talk6.07か この当時のMacOSの日本語は小学生高学年程度だったが、テレカだけは進んでいた(^-^)
余計なことだが、ペンションをオープンした年はマッキントッシュが世にでた年であり、東京ディズニーランドがオープンした年である。この3つを比較するのは意味ないが(^^;;。
この当時のマックは英語の辞書を片手に使っていたし、日本語が表示されるだけでも素晴らしいと言われていた。それなのにプリンタは今でも通用する?ポストスクリプトプリンターでMS-DOSとは次元が違っていた。このアンバランスが何とも言えない(^^;; 今日のマックOS-X10.3.8に到るまでで最も安定して完成度が高かったのは、Mac6,0,7だと思う。MAC SE/30でこのOSを使っているときは幸せだった(^^;; あそこで時間が止まっていれば良かったのに...毎日Res.Editというソフトで英語ソフトを日本語化したり、ファインダーだけ見て遊べた(^^;;
この当時、圧倒的シェアのMS-DOSに対してマック仲間でよく言われたたとえ話がある。
「君は、秘書として雇うとしたら、無愛想だがそつなく何でもこなし完璧に仕事をコントロールする日本人の秘書と、時々日本語を間違える、たまにぽかもする、だが、美人でそのアイデアにはっとさせられるような才能のあるアメリカ人とどちらと仕事したいか」多分、これは、今でも変わらない。だから、創造的な仕事、デザインや音楽、映画製作などの現場では実際にデザイナが使っているのはマックだ。一緒に仕事をしていて楽しいということが重要だ。
でも、OS7(愛称、おにぎり)が出てからはなんだかつまらなくなった。全自動パチンコになってからはもうパチンコもやっていないが、そんなもんかな(^^;; MS社が独占的立場でなければApple以外にももっと多くのOSのアイデアが世に出ていたのではないだろうか。Macが最高だとは思えないが、現状では排他的な独占企業のおかげで人類は財産を他に創造できなかったのだから仕方ない。まさに20世紀の不幸、MS。それに協力して母国の優れたOSトロンを見捨てた先の見えない日本の政治家のことは忘れない。確か先日もヤミ献金1億円のことを知らないなどと言っていたっけ。先ばかりでなく後ろのことも見えないらしい。
SE/30は人に譲ったが、怪物QUADRA700(映画「ジェラシックパーク」のメインマシンとして登場)はまだいつでも使える状態にしてある。ま、用途はフロッピードライブとレーザープリンターのプリンタサーバーだが。クアドラ700は、プロセッサーが、68030と68040の両方を切り替えて使えるので、古いソフトもものによっては動く、というところが手離せない理由?だ。OSは7.1で しか動かないが、元アップル社のプログラマーがパッチを作っていて、私のは7.6のおいしいところだけ動くようになっている。
なおかつ、ネットでは使えない筈だったレーザープリンターが、ネットワークプリンターとして無線LANでどこからでも使えるようになるパッチもアップル社が出している。いつまでも使えるように改善プログラムを出すところが素晴らしい。こういうのがもの作りの伝統を支えるのだろう。
古いパイオニアのレコードプレイヤーを修理に出したことがある。20年も昔のものだから、部品などは既になくなっている。ところが、せっかく大事に使っていただいていたのだからと応急部品を手作りしてとりあえずちゃんと動くように修理してくれた。料金は通常の手間賃だけ。まだ、職人が沢山いるのだ。私はものを通じて心が通っているこういう世界こそ望むべき世界だと思う。
アップルはそういう職人気質が生きているように思う。いつまでも使えるようにというのはそれだけこのOSがマシンが好きだという証だ。アップルは本当にコンピューターが好きで好きで仕方ないそういう少年の心の持ち主が作っている会社だ。
世界を席巻していたIBMの巨大なビジネスマシンから見捨てられたすべての人,コンピューターには縁がないと思っているすべての人の為のパーソナルコンピュータ作りというのがマックのポリシーである。パソコンの走りはアップルである。そういう熱意の伝わる製品である。この当時、マッキントッシュの描くコンピューターは単に便利な道具ではなかった。それは人の感性を広げ世界中の人々が手をつなぐ為のコミュニケーションツールの夢だった、と思う。これは芸術的と言ってもよいし、大げさに言えば、哲学者カントの恒久平和の理念、その後の民主主義の勃興に連なる壮大な人類の夢の一環である。
でも、多分、これはOS-Xになってからはどうだろうか。マックOSの歴史と伝統,良き風習はせいぜいOS8で終わっているのではないだろうか。そうでなければ良いのだが・・・
やや懐古的になりすぎているが、次第に忘れられていく歴史の事実を少しは残して置きたい、と思ったりして、歳のせいか・・・コンピューターもインターネットも、利潤追求産業の為に矮小化され制限されて行くのが目立つ昨今、つい書いてしまった。インターネットが便利だとかコンピューターで効率的になるとか、そういうことだけで頭が一杯になってはいけない。そんなことがどれだけ意味があるのか、もっと大きな夢を描こう。
というわけで? このアップル社のテレカは古き良き時代のアンバランスの象徴ということで
「いつかは」ではなくて「既に」お宝だと思いますよ。(笑
私もあちこち覗いてますが、このテレカは見た事無いです。
まあ、わたしもgoshuさんに「Macじゃなきゃ遊んでやんない」と言われてMac買った口だから、ご説には諸手をあげて賛成いたします、はい。
投稿情報: くまぱぱ | 2005-03-11 13:00
わたしの周りのMacerも、仕事で使っている人以外は、どんどんウィンドウズに移行しつつあります(泣)。
そういう私もストリーミング系というか、動画はもうMacですることをあきらめつつあります(涙)。
生業であるエディトリアルデザインはOS9じゃないと、周辺業者が対応できないので、いまだOS9。
ほんの先日、なんだかチーターとかタイガーとかOS名が速い動物の名前になっていく・・・というのを聞き、
「え、最初っからタイガーなんかにしたら、あと何匹かしかいないじゃん」「でも、キリンあたりから始めても変じゃない?」とわけのわからないことを話しています。
投稿情報: cello-rin | 2005-03-11 20:38
およよ Macerがどんどんウインドウズにって そうなんですか でもウインの人がマックに一部転向ってのも多いようで、マックの中古市場はそういう需要でにぎわっているようです。ま、もともとマックのシェアは小さいので、このままでもつぶれなければ良いと、それに私の趣味はマックじゃないんだ、チェロだ! と訳の分からないことを(^^;;
投稿情報: goshu | 2005-03-11 21:46
私の周りではMacユーザーが増えていますよ。
仕事で仕方なく窓際(Windows)に行ってる人も居ますけど、趣味でやる人はMacです。
投稿情報: くまぱぱ | 2005-03-11 23:07
やだ、ホント!!??
最近、生粋のMacer・・・SEの頃からのユーザーが2人も「もうウィンちゃんでいい」って、いってしまったので、全体的にそんな流れがあると思いこんでしまったわ。違うのねっ。
ちなみに、私が初めて買ったMacは、えとね、473とかなんか細かい数字で表したやつ、、、って覚えてないんかぁ〜〜!!(笑)。
ゴーシュさん、さっきからベートーヴェンのト長調のメヌエットを練習してるんだけど、も〜難しくって、やだぁ〜〜。
そうだ、我が家には防音室があるのです!1.5帖の。だから夜中も弾けるのです。うふふ。
投稿情報: cello-rin | 2005-03-12 00:58
いつまでもここで書いてていいのかな、と思いつつ、「防音壁」っていいですね。音は全然漏れないですか?将来は1部屋作ろうかと思っていますので。フルートなんかだったらどうでしょう。それと、ベートーベンは、弓の配分に気をつけて、下降する g fis e d の16部音符でしたっけ、あのポジション移動の時、弓を少ししか使わないようにすれば楽だったような記憶が・・・(^^;;
投稿情報: goshu | 2005-03-12 08:14