チェロの楽しみは、ソロだけではありません。半分くらいはアンサンブルの楽しみがあります。そこで、これまでにやった曲の中でお勧めをご紹介しましょう。
まずは、ブラームスの「ピアノ四重奏曲第3番」の第3楽章アンダンテ c-moll
楽章の最初からなんと延々1分15秒ほど、バイオリンとビオラを休ませて、チェロがピアノの伴奏でロマンチックなソロメロディを弾くのです。(^^) これを希望してやった時は、途中でバイオリン・ビオラから「そうかぁ、それでやりたがったわけかぁ」などと揶揄する声が聞こえてきました。(^^)
そこまで非難を浴びなくて良いのは、シューマンのピアノ四重奏 これまた第3楽章アンダンテカンタービレ。これも愛の語らいのような超ロマンチックなメロディが絡み合うように続きます。これは上手な人を相手に演奏するチャンスがあったら幸せ(下手な演奏をするのは曲に対する冒涜だぁ)。これ以上ロマンチックな曲はないでしょう。
あといっぱいありますが、有名どころでは ブラームスの弦楽6重奏曲第1番の第2楽章。普段脇役のビオラがロマンティックな第1主題を恥ずかしそうに((^^))弾き、それから変奏曲形式になっていて、最後にチェロの弾く主題は真打ち登場と言う感じでチェロの独壇場。これだけ練習していても気持ちよいですが、実際に合奏すると、他の楽器がぴたっと静かになってよけいな音でチェロを邪魔しないのが快感(^^) これはあまりに美しく胸にジーンと来るので、他の楽器からも一目置かれて揶揄されることはありません。
気がついたらまたご紹介しましょう。
ついでに言っておきますが、ソロでチェロを弾く限りどんなでも(自己満足でも)良いですが、室内楽を楽しもうと思ったら、ちゃんと練習して自分の実力をそれなりに客観的にあげておく必要があります。
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