初級者の約8割の人はビブラートが出来ないみたい。色んな練習法があるにもかかわらず、それを知っているにもかかわらず、どうして出来ないのか、実は不思議。でも、ビブラートが出来ないと言うのは弦楽器奏者として楽しみの半分以上を失う事だ。なんとしても美しいビブラートを覚えて欲しい。
私はと言えば、習い始めて3ヶ月くらいで、とりあえずビブラートは自然にできた。「まだ習ってないんですけどビブラートしても良いですか?」と先生に言ったくらい。今考えると、それは「自然なビブラート」と思う。
自然なビブラートが出来なかった人は、人為的に工夫してビブラートの練習をすることになるが、それがうまくいかない理由は、多分、ビブラートについての先入見、思い込み(「ビブラートとはこうだ」)があるのではないだろうか。本当は、ビブラートの練習をしてみてすこしはビブラートが出来ているのに、思い込んでいる「華やかで大きな甘い」ビブラートが聴こえて来ないので、出来ない、と思っているのではないだろうか。それで、更に力を入れて速く動かそうとしてチリメンビブラートになるのではないだろうか。
逆に、ノンビブラートでアンサンブルしましょうと言うとき、かかっていないと思っているビブラートを1人だけやってみれば、他の人から「ビブラートやめましょうよ」と言われるのではないでしょうか。
では、「自然なビブラート」とはどういうものなのだろうか。
ビブラートの練習法とかみていても、大きな幅でスライドして行って幅を段々縮めて、最後は一点で速く振る、と言う事を指導しているが、この「速く振る」と言うのが問題だ。ビブラートは速く振る事だと思い込んでいるのが、間違いではないだろうか。力を抜けとか言われるが、自然でない速さで力を抜けといきなり言われても出来る筈がない。
例えば、手をぶらぶらふってみて と言われて、何も考えずぶらぶら振る時の速さが自然なビブラートの速さなのかも。手の重量と脳の能力にあった自然な速さ。これ以上速くしようとすれば緊張もするし力(筋力)がいる。だから、この速さでビブラートをするようにしたら自然なビブラートと言えるのではないだろうか。ビブラートがかかっていると聴こえようと聴こえまいと(というかビブラートがかかっているのにかかっていないと思っている)、この速さで「腕]を振る練習をしていたらいつの間にか自然にできるようになる(ビブラートが出来ていると気がつく)のではないだろうか。
自然なビブラートが出来たら、次はもっと色々なビブラートの種類をそしてビブラートを止めない練習する必要があるだろうけど、最初に覚えるのはまず「自然なビブラート]ではないだろうか。
私は自然にできた派なので何ともよく分からないけれど、出来ないと言う人の様子を見ていると、思い込み、先入感、間違った目標が邪魔しているような気がする。それに指導している方々は大概自然に出来た派だから、本当の指導法はわかっていないのではないだろうか。
こんばんわ。
合宿はうかがえなくて残念でした。
録音聴かせていただきましたが、良い感じですね。
「斉奏」というのもアリなのですね。なるほど。
記事にある、
>例えば、手をぶらぶらふってみて と言われて、何も考えずぶらぶら振る時の速さが自然なビブラートの速さなのかも
に、目からうろこでした。
自分の右手を指板にみたてて軽く指を置いてやってみると結構やわらかいゆったりした動きができるのに、いざ指板を、弦を押さえると、とたんに硬直してしまうんですよね。
投稿情報: たこすけ | 2009-03-16 22:56
斉奏と言うのも曲によっては良いと言う事が分かりました。詩や物語には「群読」と言うのがありますが、それと同じで、チェロのような倍音の豊かな楽器で、それぞれ個性的な音がする場合、すこしアレンジして、ソロの部分、2本の場合、全員で、と工夫したら、弱点も補って結構全員が気持ち良い演奏になるかも。で、この曲をそういう形で作ってみたいと思います。今度は是非一緒にやりましょう。
投稿情報: goshu | 2009-03-16 23:07
> 習い始めて3ヶ月くらいで、とりあえずビブラートは自然にできた。
これ、以前もうかがってうらやましく思いました。今でもgoshuさんの音、すばらしいし。
思ったのですが、「自然に」といってもその頃見たり聞いたりしていた「お手本」がすごく良かったからということはないでしょうか?先生とか、演奏家とか、その方が弾いていた特定の曲とか?
投稿情報: yoshi | 2009-03-18 09:29
yoshiさん こんにちは
ビブラートや音色は私としては不満足なのですが、特に3の指のハイポジションは情けない音しかしないしビブラートもきれいじゃない、指が硬いと言うしかないのでしょうが・・
「お手本」は関係なかったと思います。曲はちょうど、鈴木の「ユダスマカベウス」だったと思います。だから大したビブラートじゃないんですが、とりあえず、でした。
本当に、こういうと怒られるでしょうが、どうして出来ないのか分からない。
よい音、と言うのは、基本的に発音がしっかりして、ロングトーンの練習をしていれば誰でもそれなりになる、と思います。だからその基礎練習をやっていれば必ず良くなる。
でも、ビブラートは、練習法が言われているのにどうしてだろう、と。すぐ出来ないからと練習をあまりやらないで弾いてしまっているのかも・・・。??
波形ソフトみたいなものを使ってやってみたら目で見てその変化が分かって早く習得できるかも・・。
なんとかしたいですね。どうしたら出来るようになるのか今年は重点的に研究してみたいです。良いのがあったら教えて下さい。
投稿情報: goshu | 2009-03-18 12:19
ここんところ毎日指板をこすっております(笑)。
ビブラート・・・うちの先生いわく、「できる人はいきなり初めからできちゃう」んだそうです。goshuさんはそのくちだったんですね。ホントうらやましい〜。
今度ビブラート・ワークショップやってください☆
投稿情報: まかべ | 2009-03-18 12:44
まかべさん こんにちは もう少しですね。
あれ?まかべさんはすこしは出来るけどムラがあるっていうタイプでしたよね。さぼらないでなるべくかけるようにする、というのでいいのではありませんか?ビブラートが出来ないって言う人の中には、曲中時々しかやらない、やれば出来ているのに って言う人がいますよね(多分そばで聴いてる人が分かる。本人は駄目だ駄目だと思ってる)。これは訓練だから、やろうと思わないと出来ませんね。嘘でも何でもやっていれば段々力が抜け、やりやすいように筋肉が働いてくれるのではないでしょうか。
投稿情報: goshu | 2009-03-18 13:18