やっぱり新しい弦を付けるとすぐに分かることがある。
倍音が豊かになって音程感が増す。調弦もし易いし、音程もとりやすい。正しい音程の時に明るく響く感じが明瞭。やっぱり、いつまでもけちって使ってたら駄目だ(^_^) 練習の効率も悪い。
釣りをやった人なら分かることだけど、竿は何故しなるのか、それは、素早く「アワセ」をとることもあるけれど、糸の張力とさかなの引きとの調整をして糸が切れないようにしているのだ。もし、硬い棒で糸を付けてさかなを引っ張ったら、それに抵抗するさかなと綱引きになって糸はぷつんと切れる。糸が切れなければさかなの口が切れる。竿がしなやかにしなることによって張力を加減しながらさかなの弱るのを待ち次第に手元に寄せてくることができる。
新しい弦を張った時いきなり強く引っ張らないのが第一。その前に、前にも書いたけど、弦の張り方にいくつかの知識が必要。
1)そもそも、弦の交換をする時は、何かの都合で1本だけ取り替える必要があるという場合以外は、一定時期に全部の弦を一気に取り替える方が良い。低音弦は高いから2年に1度にしようとか、そういうけちな考えは間違い。全部を新しくしないと良い響きにはなりません。弦は共鳴して良い響きを作っているからです。
2)弦を取り替える時は、1本づつ替えます。全部取り替えるからと、全部の弦を外してから付けるなんて人はいません。1本づつ調弦しながらやる方が安全です。初心者の場合、駒が傾いたりすると直すのが大変でしょうし。(ふざけるなと言われるかも知れませんが、駒は糸の張力で立っているだけで接着剤とかほぞ組とかで立っているわけではないです、そんなこと知ってますよね(^_^))
3)糸巻きと指板の間に糸の通る筋がナットの所に付いているはず。ここを糸がスルスルと通ることが肝心。ここが異常に狭かったり弦との抵抗が強すぎれば糸はここで切れる。で、ここに鉛筆をこすりつける。弦をはじいて響かせながら糸巻きを巻いて音が変化していれば問題ないが、よいしょと巻いたのに音が上がらないと言う場合、ここがつまっている可能性がある。まさかとは思うが、この溝は制作者がキチンと作ったものだから勝手に広げたりしないこと。雑音の基になる。(経験済み(^^;))
そういえば、駒の上だってどうなんだと気づいたひともいるかもしれない。はい、そこは駒を作る時に注意して滑りの良いように豚革を貼り付けたり工夫してあります。
普段からペグを回さず、アジャスターだけで調弦していても、弦の張り替えの時はペグを回さざるをえません。(たまにしかペグを使わないからいけないんだ、とも言える)ペグを回して糸を切ってしまうのは、勿論回しすぎだからで、チューナーで音を出しながら、又は、音を頭で覚えてそれに大体近いところまでは一気に巻き、それからは、上げたり下げたりしながら、釣り竿を操る要領で次第に正しい音に近づける。どれくらい巻いたらどれくらい音が上がるのかが全く分からないから適当にやって巻きすぎるから切ってしまう。普段からペグを使わない人は、ペグがスムーズにまわってくれないから少しづつ音を上げることができない。だから、上げたり下げたりペグを回しながら次第に上げていきましょう。ラの音をとるのに間違ってシまで上げても切れることはないでしょう。試したことはないけど、レまで上げたら切れるかも。けれど音を聴きながら上げていけば、これくらいは注意できるでしょう。ラの音を通り過ぎてもシの音を通り過ぎても高いと言うことが分からない・・これが分からないような人はチェロやめれば?・・と言うのは冗談ですが、ペグを回して途中で休んだらいったん少し下げてから上げると言うことを繰り返す。ペグがどの様にまわるか分かりません、硬いからと力を入れて急に回るといきなり回しすぎで糸を切るかも知れませんので、少し下げてそれから回すという風にスムーズにペグが回る状態で調整していきます。こうすれば切ることはありません。勿論ペグというのは押し込みながら回すのです、ネジではないのでただ回しても止まりません。ところで、ペグを使っている楽器は、バイオリン族とウクレレ、フラメンコギターですね。ラック&ピニオンは、コントラバス、ギター等ですが、ある意味ペグの方が可塑性があって楽器には優しいですね。
ところで、ペグを回しやすくする製品もあるんですね。Peg Assist 円高を利用してどなたか買って結果を報告してください。(^_^)
はじめまして。
いつもblog拝見しています。
cellos2goでは色々と購入しました。
Peg Assintも購入しました。今までペグを回すときタオルを巻いていましたが、そのようなことは無くなりました。
ただ、ペグに差し込んだ時の座りは悪いです。私の使っているペグはごく普通のフランススタイルだと思いますが、ペグに嵌めた時にガタがありフィット感はありません。フィット感がない分、押し込みながら回すのは1部品入っている分ちょっと難しです。新しい弦を張った後の、1,2週間の間のちょっとした巻き上げには重宝しています。
何か他の商品と一緒に購入する場合には、一考でしょうか。
投稿情報: ぱたぱた | 2010-10-06 00:08
ぱたぱたさん こんばんは
買ってる人がいるんですね(^_^) 貴重なご報告ありがとうございます。
フィット感を高めるために、PegAssistの中に詰め物をするのはどうでしょうか。難しそうですか?たとえばスプレー式の隙間充填剤とか・・
cello2goで何かお勧めの商品があれば教えてください。
投稿情報: goshu | 2010-10-06 00:24
goshuさん こんばんは
詰め物をすることは考えていませんでした。ただ、PegAssistは長方形の穴でその内側にフェルトが貼られています。ペグのR形状になった先端半分ほどがその穴に入るので詰め物をしてどこまで良くなるかどうか?ですが、しないよりは確実に良くなると思います。
cellos2goのお勧めはcellobibです。
前後の布地の間に樹脂フィルムがサンドイッチされてるようです。従って、汗が楽器まで届くことがありません。汗かきの私としては重宝しています。また、ポケットもついているのでミュートなど入れるのに便利です。
チェロの先生にプレゼントしましたが、大変喜ばれました。
その次は、Bridge Jack かな。
弦を張り替えたあとなど、駒が傾くことがあるので、これを使って適正角度に修正します。使用頻度は少ないですが、簡単に角度修正が可能です。
あとは、Posture Pegです。
チェロの構え方は、体格等があるので人それぞれだと思いますが、C,G線のペグが邪魔な方もいると思います。
私はC線のペグをこれにして楽に構えることが出来ました。
以前参加した日本チェロ協会主催のチェロサロンで、私と同じようにC線をこのPosture Pegにしている方がいらっしゃいましたよ。
購入後、ペグ穴に合わせたテーパー加工と弦を差し込む穴加工、全長のカットなどが必要です。
このBridge Jack や Posture Peg その他テールピース、テールガットなどは他のサイトでも購入可能ですが、このcello bibだけは未だ他サイトで見ていません。
投稿情報: ぱたぱた | 2010-10-07 00:27
凄いですね。
cellobibは 良いですよね。いわゆるよだれかけですね。でも、高いなぁ・・真似して自作している人を知っていますが、そのポケットに鉛筆とかミュートかしまっていて、ドラえもんポケットみたい。「音程矯正耳栓〜!」とかドラえもんに作って欲しい(^_^) あと、「ラージライト!」とか楽譜が大きく見えるライトも便利。
投稿情報: goshu | 2010-10-07 00:51
ぱたぱたさん
詰め物の仕方ですが、第1に考えるのは、ラップをその四角の穴の中に入れ、そこに粘土を少し入れ、ペグに差し込んで型を取る。で、ラップごと引き抜いて硬化させ、両面テープを貼って穴に付ける。と言うのが一番簡単ですね。なんちゅうか さし歯でも作るイメージでしょうか。これがうまくいったら、粘土じゃなくてFRP樹脂で作ればスマートでしょうね。
投稿情報: goshu | 2010-10-07 14:58
goshuさん こんばんは
ご教授ありがとうございます。
今度、東急ハンズに行ったときでも材料を仕入れてきます。(^○^)
投稿情報: ぱたぱた | 2010-10-07 23:58