たまたま見つけた演奏。簡単な曲を美しく弾くのは難しいけど、これだけの人数でこういう風に弾けるのは素晴らしい。チャップリンのこの曲、東日本大震災の被災者の方々に捧げたいという心のこもった演奏だと思う。ソロで演奏しても素晴らしいが、大勢で合奏するこの響きの豊かさ、多様性、・・アンサンブルのすばらしさ・・世界が広がって行くのを感じる。
スマイルについては、過去に、こことこことか他にもあちこちで書いているが、あらためて、チャップリンって、本当に素朴で大きく温かいハートの持ち主だったんだろうな・・と思う。
調べたら、このコンサートは、2012年7月21日広島のルーテル教会で行われたチャリティコンサートだったのですね。メンバーをみたら、良く存じ上げている方もいて上手な筈です。
それと、復興支援のコンサートはずっと続いているのですね。官僚ばかり焼け太りして段々忘れ去られていくのかと思っていましたが、まだまだ現場は殆ど何も変わっていないのだろうし、忘れるわけには行かないと思います。 忘れ去られること、無視されること、それが一番辛いことなのかも知れません。注目して欲しいために命をかけてテロを起こすことも多い世界ですから(テロを非難するのは簡単だけど、そうせざるを得ない状況を無視するのは片手落ちだ)。世界の貧困地域、被災地、沖縄、難民、弾圧・抑圧されている人々・・・。
世界中の良心の政治犯を援護するアムネスティの活動報告で、囚われた人々が、「(里親制度について)世界のどこかで自分のことを知っている、注視してくれていると知るだけで生きる力になった」と語っているのを読んだことがある。小さな事のようでそれは大きな力になる。
調べたところ、この演奏は、広島交響楽団のチェロセクション、編曲者は 首席チェロ奏者・マーティン ・スタンツェライト氏だそうです。
投稿情報: goshu | 2013-02-06 08:53