今年の5月、とあるホスピスでのミニ演奏会に参加した。歌あり、バイオリンあり、ピアノトリオあり。曲は昭和歌謡、童謡、シャンソン、ライトクラシックなど。病棟の小さなサロンで、ベッドのまま聴きに来る方、来られないが部屋で聴いている方、など。今日写真とお礼状が届いた。プログラムも好評でスタッフもこの演奏会の一時を楽しんでおられるようだ。
このグループの主要な1人、ピアノと歌と、ビオラで活躍していたKさんが、ご主人の転勤で四国に戻ることになった。この方は、とても明るく賢く音楽にも何にでも真摯に向き合う方で、1度でも時間を共にするともうすっかり友達になる。別れを惜しんで、新宿のレストランでお別れ会が先日開かれた。
ボランティア演奏仲間が集まって4時間ほど、食べたり飲んだり演奏したりして過ごした。Kさんは、挨拶でこう言っていた。「子どもたちの合唱の指導でもなんでも、決して上手ではなくても、今ある力、今できることを最大限引き出して、皆で、良かったなと思えるような演奏をしたい、そのためには何をどうしたら良いのだろうと懸命に考えてきた。この会でも今ある力の中で何が出来るか、良かったなと思えるようにするためにここを一寸変えたら良いのにな、ということを言ってきた。それはどこに行っても変わらない・・」田舎の中学に教師として行ったとき、卓球のたの字も知らないのに卓球部の顧問になり、しかし、練習法を考えて翌年の県大会で優勝したり、田舎のドレミも分かっていないような子どもたちを組織してコンクールで入賞したり、その明るい性格と真摯な姿勢は、多くの成果を生み、また出会った多くの人を惹きつけてきた。・・・見習わないと・・・もっと工夫する力・アイデアを絞らないと・・その明るさも・・人を幸せにする力・・
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