やっと涼しくなってきて、チェロの練習も楽しくなってきました。(?)近頃思うことは、練習って上手くやるコツがあるんじゃないか、苦労したり泣いたりしないで楽にできる方法があるんじゃないか、ということ。
勿論絶対的な練習量が問題である事に変わりはないけれど、余計な苦労はしない方が良いと思うだけ。ある曲をやるとして、それが上手く弾けない、という時、ひたすら努力するのも良いし、そうすべきで、近道を考えたり空想したり余計な事を考えてはいけない。
けれど、いっぽう安易に近道を探すのではなく、わざわざ遠回りをしても楽に目標に達する、手間はかかっても、途中投げ出さずに、確実に上達する事ができればそれをした方が楽。険しい山を登る時、まっすぐに登らず、S字型に登った方が時間はかかっても疲労も少ないし楽なのと同じ。
急がば回れの練習法 その1
たとえば、弓だけ練習するというのは効果絶大。ボーイングが左手の動きの足を引っ張っていることは気がつかないけど多い事。左指はシャドーで、右手だけ開放弦を弾く練習はお勧め。最初は、左指で音を出さないとどう弾いて良いか分からないと戸惑うだろうけど、それは音を聴いてから弓を動かすという感じで一歩一歩常に遅れると言うことかも知れない。左指からすれば、弓がいちいち遅くなるのでいちいち待ってから押さえると言うことで、ぎくしゃくする結果になる。お互いに足を引っ張っていると言うこと。だから、先ず、右手だけ、移弦など引っかからずテンポ通り弾けるようにする。
私がこのことの効果を実感したのは、バッハの1番のプレリュード、カザルス版(アレクサニアン校訂版)で練習した時、全てスラーで弾くことになれていたので、最初は弾きにくくて仕方なかったが、右手だけ先ず3と1で弓を切ると言う動きを覚えさせてから左指も付けたらあっさり弾けた。
このことは2007年にも記事にしていた(^^;)
そのうち(つづく)
>弓だけ練習
最近、フレーズの途中で弓が指板の方に逃げてくる(上がってくる?)、だから音が抜けがちになるし、無理に何とかしようとするから無駄に力が入っている、とレッスンで指摘されました。
なんとかしたいなと思っていたのですが、なるほど、弓だけ練習、は非常に効果的だと思います。
ぜひ、つづきもお願いします(^^)
投稿情報: たこすけ | 2011-09-29 22:23
たこすけさん こんにちは
弓の練習って実際にやる人は少ないですよね、考えると。曲の中で弓だけ使ってみるというのは、気がついたらちょっとやるだけで効果が実感できますね。でもそれは応用編というか緊急避難処置みたいなもので、実際は、ボーイングのエチュードがあるわけです。練習の中でちょっとだけ加えると良いのですが、どうしても左指の方が難しいと思えるのでそっちにばかり目が向く。
投稿情報: goshu | 2011-09-30 06:54